
32坪で4LDKと書かれた図面を見て、ほんとにこれで全員の部屋が入るのかと思いませんでしたか?
僕は思いました^^;
国土交通省が2026年7月に公表した令和7年度住宅市場動向調査では、注文住宅を建てた世帯の平均の居住人数は3.04人、建てたあとの住まいの延べ床面積は平均で122.21㎡でした。
32坪は約105.8㎡です。
平均より16㎡ほど、畳にすると10畳ぶん小さい床に、個室を4つ入れる計算になります。数字で見ると、けっこう攻めた間取りなんですよね。
ただ、子どもが3人いる家や、いずれ親を呼ぶかもしれない家にとっては、この4部屋目がいちばん譲れないところだったりします。
僕自身、同じ会社に3LDKと4LDKの両方で図面を頼んで、見積書の行を1本ずつ見比べたことがあります。差が出たのは坪数ではなく、部屋の数に付いてくる細かい工事でした。
この記事では、32坪に個室を4つ収めたとき、どの行が3LDKより増えるのかを、割り方と一緒に見ていきます。
- 32坪4LDKは一戸建ての平均より小さい床に同じ数の部屋を入れる
- 個室の割り方は小さくそろえる・LDKを残す・兼用にするの3通り
- 部屋が増えると窓とエアコンと照明とドアの行が足されていく
- 平屋は個室が並ぶと廊下が伸びるので通路の坪数を数えておく
- 3LDKで建ててあとから仕切る道も同じ会社で並べて比べる
個室を4つ入れた間取りプランは、カタログではなく家族の人数や使い方を反映したものを無料で取り寄せられます。
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平屋のプランを、読みながら手元に置いておく
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平屋32坪4LDKの費用は、居室の多い105㎡として読む
- 32坪は一戸建ての平均126.32㎡より20㎡ほど小さい
- 部屋の数は一戸建ての平均5.62室とほぼ同じ数になる
- 3LDKとの差は坪数より建具や配線など部屋に付く行に出る
最初に、32坪4LDKがどんな大きさの家なのかを、公的な数字の横に置いておきます。
相場の話から入ると、坪単価の数字だけが頭に残って、4部屋目にいくらかかるのかが見えなくなるからです。僕も最初はそうでした^^;
広さ、部屋の数、住む人数。この3つから見ていきます。
32坪は約105.8㎡、一戸建ての平均より20㎡ほど小さい
1坪は約3.31㎡なので、32坪は約105.8㎡になります。
総務省統計局の令和5年住宅・土地統計調査によると、一戸建ての1住宅あたりの延べ面積は126.32㎡でした。2018年の126.63㎡から、ほとんど動いていません。
32坪は、この平均より20㎡ほど小さい家です。
畳に直すと12畳あまり。
ただ、この平均には2階建ても、築年数の古い家も入っています。昔の2階建ては、使っていない部屋や広い廊下を抱えていることが多いので、延べ面積の数字ほどには暮らしの広さに差が出ないこともありました。
平屋は階段がないぶん、同じ面積でも部屋に回せる床が増えます。
階段と上下の廊下で2坪から3坪を使う2階建てと比べると、32坪の平屋は35坪前後の2階建てに近い使い方ができました。
とはいえ、そこに個室を4つ入れるとなると話は別です。
LDKと4部屋と水回りと収納を、105㎡の中で取り合うことになります。
その取り合いが、そのまま金額に出てくる。
一戸建ての居住室は平均5.62室、4LDKはその数に近い
同じ調査には、部屋の数も出ています。
一戸建ての1住宅あたりの居住室数は5.62室で、2018年の5.77室、1993年の6.08室から少しずつ減ってきました。
居住室は、寝室や居間のように人が過ごすための部屋を数えたもので、玄関やトイレ、浴室は数に入りません。
4LDKを数えると、個室が4つとLDKで、少なくとも5室です。
部屋の数は一戸建ての平均とほぼ同じで、延べ面積だけが20㎡ほど小さい。これが32坪4LDKの位置です。
家全体として部屋の数が減っている流れの中で、あえて4部屋を取りにいく形。
だから、1部屋あたりの広さはどうしても小さくなります。
4.5畳の部屋が並ぶのは、そのためでした。
小さいこと自体は困りません。子ども部屋は寝る場所と机が置ければ回るという家も多いですし、僕のまわりでも、個室は6畳より4.5畳のほうが片付くと言っていた人がいました(笑)
困るのは、部屋を小さくしても、部屋の数に付いてくる工事は小さくならないことです。
子ども3人の家は、注文住宅を建てる世帯の中では少数派
同じ住宅市場動向調査で、住む人数の内訳も見てみました。
注文住宅を建てた世帯のうち、5人の世帯は6.9%、6人以上は2.5%です。
小学生以下の子どもが3人以上いる世帯は、3.0%でした。
合わせても1割に届きません。
多いのは2人と3人の世帯で、それぞれ3割ほど。4人の世帯が23.5%でした。
この数字が見積もりの話にどうつながるのかというと、会社が用意している規格の間取りの数です。
住む人の数が多い家は少数派なので、32坪で4LDKの規格プランを持っている会社は、3LDKほど多くありませんでした。
規格にない間取りは、1から図面を起こすことになります。
その設計の手間が、設計料や本体の単価に乗ってくることがありました。逆に、4LDKの規格を最初から持っている会社なら、同じ32坪でもそこが軽く済みます。
会社を選ぶ段階で、32坪前後の4LDKの実例があるかを聞いておくと話が早いです。
同じ32坪でも、3LDKと4LDKでは見積書の行が変わる
ここからが、この記事の中心になる話です。
僕が同じ会社に32坪で3LDKと4LDKの図面を頼んだとき、延床はどちらも32坪ちょうどでした。
基礎も屋根も、面積は同じ。
それでも本体工事の金額には40万円台の差が出ていました。
行を1本ずつ見ていくと、増えていたのは室内のドア、クローゼットの扉、間仕切りの壁、照明、スイッチとコンセント、エアコン用の専用回路と配管の穴、そして窓です。
坪数が同じでも、部屋が1つ増えると、部屋に付いてくる工事が1部屋ぶん足されます。
坪単価で比べていると、この差は見えません。
2つの案の坪単価が同じくらいに見えて、実は4LDKのほうが1坪あたり1万円以上高い、ということになるからです。
30坪で3LDKを建てるときの内訳の読み方は、平屋30坪3LDKの見積書を本体・付帯・諸費用に分けて読む手順にまとめています。
この記事では、そこから部屋が1つ増えたときに動く行に絞って書いていきます。
個室を4つ収める、畳数の割り方
- 4.5畳を3つと主寝室6畳で個室の合計はおよそ32㎡になる
- LDKを18畳残すなら収納を部屋の外へ出して1坪を生み出す
- 和室を1部屋にするとリビングの続きと客間を兼ねられる
- 図面の畳数は壁の内側の寸法で書いてあるかを確かめる
32坪に個室を4つ入れる方法は、大きく分けて3つありました。
個室を小さくそろえる、LDKを残して別の場所を削る、1部屋を兼用にする。
僕が取り寄せた図面も、この3つのどれかに寄っていて、同じ4LDKでも暮らし方がまるで違いました。どの割り方を選ぶかで、あとの章で出てくる窓やエアコンの数も変わってくるので、ここで先に決めておきます。
4.5畳を3つと主寝室6畳にすると、LDKは16畳前後に収まる
いちばん多かったのが、この形です。
4.5畳は約7.3㎡、6畳は約9.7㎡なので、個室4つを足すと約31.6㎡になります。
ここにLDKの16畳、約25.9㎡を加えると57.5㎡ほどで、105.8㎡の半分を少し超える広さです。
残りの48㎡ほどに、玄関、廊下、浴室、洗面所、トイレ、収納、それに壁の厚みが入ります。
個室を4.5畳にそろえると、LDKを16畳前後に保ったまま、水回りと収納にも無理のない広さが残りました。
4.5畳は、モジュールが91cmの家なら2.73m四方くらいの部屋です。
シングルベッドを壁に付けて置き、反対側に幅100cmくらいの机を置くと、真ん中に人が1人通れる幅が残ります。
寝る、着替える、勉強する。
この3つが収まれば回ると割り切れる家には、ちょうどいい大きさでした。
主寝室を6畳にすると、ダブルベッドを置いたときに両脇の通路がかなり細くなります。シングルを2台並べるなら、6畳ではほぼ床が埋まりました^^;
LDKを18畳残すなら、1坪ぶんを収納から持ってくる
LDKだけは16畳にしたくない、という家もあります。
18畳にすると、LDKは約29.2㎡。16畳の案より3.3㎡、ちょうど1坪ぶん広がります。
その1坪を、どこかから持ってこないといけません。
個室をこれ以上小さくすると、4.5畳が4畳を切って、ベッドと机が同時に置けなくなります。
そこで出てくるのが、収納を部屋の外に出す方法でした。
各部屋に半間から1間のクローゼットを付けると、4部屋で合計1坪から2坪を使います。これを洗面所の近くの1か所にまとめると、扉と枠の数が減るぶん、同じ量をしまうのに要る床も小さくなりました。
4部屋ぶんのクローゼットを1か所にまとめると、扉が3枚減り、1坪ほどの床がLDKに回せます。
ただし、朝の着替えの動きは変わります。
家族全員が同じ場所で着替えることになるので、洗面所の隣に置くと朝が回りやすいです。
もう1つ、主寝室の収納だけは部屋の中に残すという折衷案もありました。夫婦の服は量が多いので、ここだけ残すと家族の不満が出にくかったです。
収納を1か所にまとめる案は、LDKを広げたい家と、扉の数を減らしたい家の両方に効きました。
1部屋を和室にすると、客間とリビングの続きを兼ねられる
3つめが、4部屋目を兼用にする割り方です。
LDKの横に4.5畳から6畳の和室を置き、引き戸で仕切れるようにしておきます。
普段は引き戸を開けて、リビングの続きとして使う。
親や親戚が泊まりに来たときは、引き戸を閉めて客間にする。
子どもが小さいうちは、昼寝やおむつ替えの場所になります。
この形だと、LDKが16畳でも、引き戸を開けたときには20畳を超える広さに感じられました。
ただ、和室を部屋の数に入れると、個室として独立しているのは3つです。4LDKと呼んでいても、実際には3LDKと和室という暮らし方になるので、子どもが3人いて全員に個室を渡したい家には合いません。
逆に、子ども2人と、ときどき泊まる親、という家には合っていました。
畳は、フローリングより床の仕上げが少し高くなることがあります。縁のない畳を選ぶと、そのぶんさらに上がりました。
和室に押し入れを付けるなら、布団を上げ下ろしする高さも一緒に決めておきます。
4部屋の並べ方で、日の当たる部屋と当たらない部屋が決まる
割り方が決まったら、次は4つの個室を家のどこに置くかです。
平屋は、南に面した外壁の長さが限られています。
32坪の長方形の家で、南の面に並べられるのは、LDKを含めて3部屋ほどでした。
個室が4つあると、少なくとも1つか2つは、東か西か北に回ります。
ここで、誰の部屋をどこにするかを家族で決めることになりました。
日中ほとんど家にいない人、たとえば部活で帰りが夜になる高校生や、平日は朝早く出て暗くなってから帰ってくる家族の部屋を、北に回す家が多いです。
寝るだけの部屋なら、北向きでも困りませんでした。
夏の西日が入る西向きの部屋は、夕方から夜に使う子ども部屋にすると、エアコンが効きにくくなります。窓を小さくするか、軒や外付けのすだれで日射をさえぎる工夫が要りました。
親が泊まる部屋や、将来の親の部屋は、朝日が入る東向きを希望する家が多かったです。
ここは好みもあるので、家族それぞれに一度聞いてみてください^^
図面の畳数は、壁の内側で測った数字か確かめる
最後に、図面の数字の読み方です。
4.5畳と書かれた部屋でも、壁の中心で測った4.5畳と、壁の内側で測った4.5畳では、実際に使える広さが違います。
壁の厚みは、1枚あたり10cmから15cmほど。
壁の中心で2.73m四方の部屋なら、内側は2.6m前後になり、面積にすると0.6㎡ほど小さくなる計算です。
ベッドと机を置く部屋では、この差が効いてきます。
個室を4.5畳にそろえる家ほど、壁の内側の寸法を図面に書き込んでもらうと、家具が入るかを自分で確かめられます。
頼み方は、「個室の内側の寸法を図面に入れてもらえますか?」の一言でした。
3社に同じことを頼むと、同じ4.5畳でも内側の幅が数cmずつ違っていて、ちょっと面白かったです(笑)
数cmでも、机とベッドの間の通路には効きます。
家具の寸法を先に測っておいて、図面の内寸と並べてみてください。
子ども3人の家族と、親との同居を見越した使い方
- 同性の2人に一時期1部屋を渡すと4部屋目に余裕が生まれる
- 5人家族の朝は個室より先に洗面台とトイレの数で詰まる
- 親の部屋はトイレと洗面所まで段差なく数歩で行ける位置へ
- 同居が未定なら客間として作りコンセントと下地を先に入れる
4部屋目が要る理由は、家によって違います。
子どもが3人いる家と、いずれ親を呼ぶかもしれない家では、同じ4LDKでも部屋に求めるものが別物でした。理由によって部屋の位置も、先に入れておく設備も変わるので、ここで分けて考えます。
子ども3人なら、同性の2人に一時期1部屋を渡す手もある
子どもが3人いると、全員に個室を、と考えるのが自然です。
ただ、3人が同時に個室を必要とする期間は、年の差によってはそれほど長くありません。
上の子が高校を出て家を離れるころ、下の子がようやく小学校の高学年、ということもあります。
同性のきょうだいなら、小学生のうちは6畳を2人で使い、上の子が中学に上がったら4.5畳に移る。
この順番にすると、子ども部屋を3つ同時に用意しなくて済みます。
そのぶん、ドアと照明とエアコンの1部屋ぶんが変わりました。
ただし、年の差が小さい3人や、異性のきょうだいがいる家では、この手は使いにくいです。
そういう家は、最初から4.5畳を3つ並べる形のほうが、あとで揉めずに済みました。
決めるときは、子どもの年齢を横に並べた表を作って、10年後と15年後に誰が家にいるかを書き込んでみてください。
意外と、全員そろう期間は短いんですよね。
3人きょうだいの家は、洗面台とトイレの混み合いを先に見る
子どもが3人いる家で、個室より先に困るのが朝の洗面所でした。
5人家族で、朝の7時台に全員が顔を洗って、歯を磨いて、髪を整える。
洗面台が1つだと、ここが渋滞します。
32坪4LDKは個室に床を取られるので、洗面所と脱衣所をまとめて1坪ほどに収め、洗濯機と洗面台が並ぶと人が2人立つのがやっと、という図面が多かったです。
そこで出てくるのが、洗面台を脱衣所から出して廊下側に置く形と、ボウルが2つ付いた幅の広い洗面台にする形でした。
洗面台を脱衣所の外に出すと、誰かが入浴中でも手が洗えて、朝と夜の混み合いが分かれます。
トイレを2か所にするかも、ここで一緒に決めます。
2か所にすると、便器と手洗いと換気扇と配管のぶんが足されて、数十万円の差になりました。
5人で1か所でも回している家はありますが、親の同居まで見るなら、2か所目の配管の位置だけ先に確保しておく方法もあります。
床下に配管の口を用意しておくだけなら、あとから足すより安く済みました。
親の部屋は、トイレと洗面所まで段差なく歩ける位置に置く
親との同居を見越すなら、部屋の位置がいちばん大事です。
夜中にトイレに行く回数は、年齢とともに増えていきます。
その道のりが、LDKを横切って家の反対側まで、という図面がありました。
これは、あとから直せません。
親の部屋からトイレまでは、ドアを出て数歩で着く位置に置くと、夜の移動が短くなります。
平屋は段差がないぶん、ここは2階建てより組みやすいところです。
そのうえで、ドアは引き戸にしておきます。
開き戸は、車いすや歩行器を使うようになったときに、開け閉めで体をよける動きが要ります。引き戸なら、横に滑らせるだけで通れました。
廊下とドアの幅も、少し広めに頼んでおくと安心です。
引き戸と手すりの下地は、建てるときに入れておけば、あとから工事するより手間がかかりません。
手すりそのものは、必要になってから付ければ十分でした。
同居の予定が決まっていないなら、客間として作っておく
親を呼ぶかどうか、まだ決まっていない家も多いと思います。
その場合は、4部屋目を客間として作っておく形が現実的でした。
普段は来客用、年末年始は泊まりの部屋、子どもが受験のときは勉強部屋。
決まっていない部屋ほど、使い道が次々に変わります。
そういう部屋には、コンセントを多めにして、テレビやネットの配線を1か所用意しておくと、何に変わっても困りませんでした。
介護用のベッドを置くことまで考えるなら、6畳あると通路が取れます。
4.5畳だと、ベッドの両側から介助するのは難しいです。
二世帯住宅のように水回りを2つずつ用意する必要はありません。そこまでするなら、32坪ではなく、もう一回り大きい家の話になります。
32坪4LDKでできるのは、1部屋を親の部屋に変えられるように、位置と戸と下地を整えておくところまで。
それで十分、という家が多かったです^^

窓とエアコンと照明は、部屋の数だけ増える
- 4.5畳の個室でも風を通すなら窓は2か所ほしくなる
- エアコンの専用コンセントと配管の穴は部屋ごとに1組ずつ
- 照明とスイッチとコンセントは1部屋で一式が足されていく
- 室内ドアと間仕切りの壁とクロスも部屋の数で増えていく
- カーテンとエアコン本体は本体工事の外で別に数えておく
ここからは、部屋が1つ増えると増える工事を、1つずつ見ていきます。
僕が3LDKと4LDKの見積書を横に並べたとき、差の行は10本ほどありました。1本ずつは数万円なのに、足すと40万円台になっていて、正直ちょっと驚いたんですよね。
ここに出てくる金額は、僕が見た1社の見積書の話なので、仕様や地域によって上下します。数字そのものより、どの行が部屋の数に連動しているかを見てもらえると、手元の見積書にもそのまま当てはめられます。
その10本を、5つに分けて書きます。
窓は、4.5畳の個室でも2か所ほしくなる
最初は窓です。
部屋が1つ増えると、窓が1つか2つ増えます。
4.5畳の個室なら窓は1つで足りそうに思えますが、風を通すには、向かい合う壁か隣り合う壁にもう1つ窓があったほうが、空気がよく動きました。
4部屋すべてに窓を2つずつ付けると、個室だけで8か所。
3LDKなら6か所です。
窓は、サッシの本体、ガラス、網戸、それに外壁側の防水の処理まで含めて、1か所ずつ金額が付きます。
断熱性の高い樹脂のサッシにするほど、1か所あたりの金額が上がるので、窓の数の差がそのまま本体の差になります。
ここで削るなら、数ではなく大きさです。
腰の高さの小さな窓と、床から立ち上がる大きな窓では、金額も、冬に逃げる熱の量も違いました。
個室の窓は、風を通すための腰高の窓を2つにすると、大きな窓を1つ付けるより冬に逃げる熱を抑えやすくなります。
窓を1か所増やすと、外壁の側では窓のまわりに防水のテープを貼り、サッシの上に水切りを付ける手間も1か所ぶん増えます。平屋は窓の位置が低く、軒の出が浅いと雨が当たりやすいので、この処理をどう納めるのかも打ち合わせで聞いておきました。
もう1つ、4.5畳の部屋に窓を2つ付けると、家具を置ける壁が減ります。ベッドの頭を付けたい壁、机を置きたい壁、クローゼットの扉の壁を先に決めてから、残った壁に窓を割り当てる順番にすると、窓の数も位置も自然に決まりました。
エアコンは、専用のコンセントと配管の穴を部屋ごとに1組ずつ
次がエアコンです。
本体を後から買うにしても、建てるときに用意しておくものがあります。
専用のコンセントと、その回路。
室内機と室外機をつなぐ配管を通す、外壁の穴。
そして室外機を置く場所。
この3つが、部屋ごとに1組ずつ要ります。
4LDKなら、LDKと個室4つで5組になりました。
分電盤の回路の数も増えるので、分電盤そのものが一回り大きいものに変わることがあります。
あとからエアコンを付ける部屋でも、専用回路と配管の穴だけは建てるときに入れておくと、外壁に穴を開け直す工事がなくなります。
それと、室外機の置き場所です。
平屋は室外機がすべて地面に並ぶので、5台になると家のまわりの通路をふさぎがちでした。隣の家との間の細い通路に3台並ぶ図面を見て、ここを自転車で通れるのかな、と思ったことがあります^^;
室外機の位置も、図面に描いてもらいます。
室外機の下には、コンクリートの台かブロックが要ります。5台ぶんの置き場所を外構の工事と一緒に作るのか、エアコンを付けるときに取り付けの業者さんに置いてもらうのかで、見積書のどこに載るかが変わるので、ここも確かめておきました。
配管の穴は、外から見える位置に来ることが多いです。道路に面した外壁に5つ並ぶと見た目にも効いてくるので、配管を建物の裏側へ回すかどうかを部屋ごとに決めました。裏へ回すと配管のカバーが長くなり、取り付けの費用はそのぶん上がります。
照明とスイッチとコンセントは、1部屋ごとに一式が足される
電気の工事は、部屋の数にほぼ比例して増えます。
天井の照明の配線、入口のスイッチ、壁のコンセントが2か所から4か所、それにテレビやネットの配線を入れるなら、その口。
1部屋ぶんで、この一式です。
個室が4つなら、それが4回。
照明器具を本体工事に含める会社なら、器具の代金も1台ぶん足されます。
含めない会社なら、自分で買う器具が1台増えます。
どちらにしても、部屋が増えれば払う額は増えました。
ここで見ておきたいのが、照明器具が一式とまとめて書かれている見積書です。3LDKと4LDKで一式の金額が同じなら、4部屋目の照明が入っていない可能性があります。
「照明は何台ぶんの金額ですか?」と聞くと、台数で答えが返ってきました。
コンセントの数も、図面に記号で描かれているので数えられます。
子ども部屋は、机の横とベッドの頭の近くにあると、延長コードが床を這わずに済みました。
スイッチの位置も、部屋が4つ並ぶと迷いやすいところです。廊下側に付けるのか、部屋に入ってすぐの壁に付けるのかで配線の長さが変わり、4部屋ぶん積み重なると、電気の工事の行に少しずつ差が出てきました。
ベッドの位置がまだ決まっていない子ども部屋は、天井の照明の口を真ん中の1か所にせず、机の上とベッドの上の2か所に分けておく方法もあります。家具の置き方が変わっても、手元の明るさを合わせ直せました。
室内ドアと間仕切りの壁とクロスも、部屋の数で増えていく
見落としやすいのが、壁と戸です。
部屋を1つ増やすということは、床面積を変えずに、中に壁を立てるということです。
壁の骨組み、両面の石膏ボード、クロス、巾木、それに部屋の入口のドアと枠。
クローゼットを付ければ、その扉と中の棚とハンガーパイプも加わります。
室内ドアは、同じ会社の中でも標準のものと上位のものがあって、1枚あたりの差は小さくても、4LDKでは個室の入口だけで4枚、クローゼットの扉まで入れると8枚前後になります。枚数が多い家ほど、ドアの種類を1段変えたときの差が大きく出ました。
間仕切りの壁は両面にクロスを貼るので、壁の長さの2倍ぶんの仕上げが増えます。
4.5畳の部屋を2つ並べると、間の壁は2.7mほど。
この壁が、個室が増えるたびに1枚から2枚増えていきます。
音も、ここで決まりました。
間仕切りの壁の中に吸音材を入れるかどうかで、隣の部屋の話し声の届き方が変わります。子ども部屋が3つ並ぶ家なら、ここは入れておいたほうが、夜にお互い気をつかわずに済みます。
吸音材は壁の中に入れる材料なので、本体全体から見れば小さな行でした。
壁の中は建ててからでは入れられないので、個室が並ぶ間取りほど先に頼んでおきます。
カーテンとエアコン本体は、本体工事の外で数えておく
ここまでは、本体工事の見積書に載ってくる行でした。
その外にも、部屋の数で増えるお金があります。
カーテンやブラインドは窓の数だけ、エアコンの本体は部屋の数だけ要ります。
カーテンは、窓の数だけでなく窓の形でも金額が変わります。腰高の小さな窓なら既製品の丈で収まることが多い一方で、床まである大きな窓や横に長い窓は既製品では寸法が合わず、注文で作ることになる場合がありました。
個室を4つにすると、3LDKよりエアコンが1台、カーテンが1部屋ぶん増えました。
エアコンは、4.5畳の部屋なら小さい能力のもので足ります。
ただ、平屋の個室は天井のすぐ上が屋根なので、夏に西日の当たる部屋ほど効きが落ちやすく、能力を1段上げる家もありました。
全部を引き渡しの日にそろえなくても、使う順に買い足していく方法もあります。
入居の時点では、LDKと主寝室と、夏に使う子ども部屋のエアコンだけを付けて、残りは翌年に回した家もありました。
翌年に回す部屋でも、夏の西日が強く当たる部屋だけは入居の時点で付けておいたほうが、最初の夏を越しやすかったです。どの部屋から付けるかは、窓の向きと、その部屋を使う人が家にいる時間の長さで決めました。
本体・付帯・諸費用のどこに何が入っているかは、平屋の総額を3つの箱に分けて数える方法で整理しています。
カーテンとエアコンは、その3つの箱のさらに外にあることが多いので、別の行を自分で作っておきます。
反対に、外構費用や地盤改良の費用は、3LDKでも4LDKでも変わりません。部屋の数で動くのは、建物の中の行と、この外の行だけでした。
同じ32坪4LDKでも会社によって個室の割り方と増える行の数は変わるので、複数社の間取りプランを並べて比べられます。
【PR】タウンライフ家づくり(平屋住宅特集)
届くのは、わが家のために描かれた平屋の計画書
住宅展示場でもらうカタログは、誰にでも同じ1冊です。平屋住宅特集で届くのは、あなたの希望から作られた、あなたの家のための資料です。
無料で届くもの
- 間取りプラン(家族の人数と暮らし方に合わせた平屋の図面)
- 資金計画書(建物の本体だけでなく、諸費用まで含めた総額の目安)
- 土地の提案(まだ土地が決まっていない場合)
同じ条件で複数の会社から届くので、並べたとたんに各社の得意なところが見えてきます。
提携している住宅会社は1,280社以上です(タウンライフ家づくり公式サイト、2026年9月現在・同社調べ)。
個室が横に並ぶと伸びる廊下を、短くする工夫
- 個室4つを1列に並べると廊下だけで3坪を超えることがある
- LDKを真ん中にして個室を両側へ振ると通路が短くなる
- 4つの個室から玄関とトイレまでを指でたどって確かめる
部屋が増えると、部屋へ入るための通路も増えます。
2階建てなら、個室を2階にまとめて短い廊下でつなげますが、平屋はすべてが1つの階に並ぶので、個室が4つあると廊下が横に長く伸びがちでした。
32坪という限られた床の中で、この通路をどこまで短くできるかを見ていきます。
個室4つを1列に並べると、廊下だけで3坪を超える
いちばん素直な図面は、南にLDK、北に個室を4つ並べて、その間を廊下でつなぐ形です。
分かりやすくて、個室の独立性も高い。
ただ、4.5畳の部屋を4つ横に並べると、幅は約11mになります。
その前を幅91cmの廊下が通ると、廊下だけで約10㎡、3坪ほど。
玄関から廊下までのつなぎと、突き当たりで洗面所へ折れる部分まで足すと、4坪近くになる図面もあって、図面の上ではLDKより通路のほうが目立って見えました。
32坪のうち4坪が通るだけの床になると、延床の1割以上を廊下に払っている計算です。
見積書の本体の金額を32で割り、4を掛けてみると、廊下にかけている金額の大きさが見えてきます。
それでも、1列に並べる形を選ぶ家はあります。
個室の出入りがLDKから見えないので、思春期の子どもがいる家や、親と同居する家には、この距離がちょうどよかったりします。
だから、廊下を削るかどうかは、面積だけでは決めません。
LDKを真ん中に置き、個室を両側に振り分ける
廊下を短くする方法として、よく出てきたのがこの形でした。
家の真ん中にLDKを置き、東側に子ども部屋を2つ、西側に主寝室と4部屋目を置く。
個室の入口は、LDKか、LDKから伸びる短い通路に付けます。
こうすると、1列に並べたときの長い廊下が、両側の短い通路2本に分かれました。
通路の合計は、1坪から2坪ほど。
1列の廊下と比べて2坪前後が浮き、その分をLDKか収納に回せます。
それと、夫婦の寝室と子ども部屋が離れるので、寝る時間がずれても音が届きにくくなります。
ただし、建物が横に長くなると、外壁と基礎の長さも伸びます。
浮いた床の分と、伸びた外周の分を、両方の図面で比べてもらうと判断しやすいです。
僕が見た2社の案では、振り分けにした図面のほうが外壁の長さは少し伸びていましたが、本体の金額はほぼ変わりませんでした。
玄関ホールを通路と兼ねると、廊下が1坪減る
もう1つ、玄関まわりで削れる床があります。
玄関を入ったところのホールと、そこから奥へ向かう廊下が、図面の上で別々に取られていることが多いです。
このホールを、そのまま個室や水回りへ向かう通路に兼ねると、1坪ほど減りました。
玄関から洗面所へまっすぐ行ける位置に通路を通しておくと、子どもが外から帰ってすぐに手を洗えます。
3人の子どもが泥だらけで帰ってくる家では、これがけっこう効くんですよね(笑)
玄関ホールと廊下を1本にまとめると、通路を減らしながら、帰宅してから洗面所までの動きも短くなります。
親との同居を見越すなら、玄関ホールに腰かけられる場所を作っておく方法もあります。
靴を履くときに座れる台があると、ホールを通路と兼ねていても、立ち止まれる場所が1か所できました。
その台の下を靴の収納にしておくと、狭い玄関でも物があふれにくいです。
通路を削るときは、削ったあとの床で誰が何をするのかまで思い浮かべておきます。
4部屋目への入口を、ほかの部屋の中に作らない
通路を削っていくと、どこかで無理が出ます。
よくあったのが、4部屋目の入口が、ほかの部屋を通らないと行けない位置に来てしまう図面でした。
和室を客間にする案で、客間の入口がLDKの奥にしかない形です。
泊まりに来た親が夜中にトイレへ行くとき、LDKを横切ることになります。
まだ誰かがテレビを見ていたら、お互いに気をつかう。
子ども部屋が2つつながっていて、奥の部屋へは手前の部屋を通らないと入れない、という図面もありました^^;
こうなると、4LDKと書いてあっても、奥の部屋は独立した個室として使いにくくなります。
図面を受け取ったら、4つの個室それぞれから、玄関とトイレと洗面所まで指でたどってみてください。
ほかの部屋の中を通るルートがあれば、そこは通路を削りすぎている場所です。
入口の位置を50cmずらすだけで解決することが、ほとんどでした。
3LDKで建てて、あとから4部屋目に仕切れるのか?
- 仕切る予定の部屋にはドア2枚と照明2か所を最初に入れておく
- 窓とエアコンの配管の穴は2部屋に分けたときの位置で決める
- あとで立てる壁は住みながら数日で終わる範囲にとどめる
- 子どもが家を出たあとは壁を外して広い1部屋に戻せる
4部屋目が要るのは、何年かの間だけという家もあります。
その場合は、最初は3LDKとして建てて、必要になったら1部屋を2つに分ける方法がありました。老後に夫婦2人で暮らす時期まで考えると、この形のほうが合う家も多いです。
仕切る予定の部屋には、ドア2枚と照明2か所を先に付ける
あとから仕切る部屋は、はじめは8畳から9畳ほどの1部屋として使います。
その部屋に、入口のドアを2枚、天井の照明の配線を2か所、スイッチも2か所、先に付けておきます。
ドアと照明とスイッチを2部屋ぶん先に用意しておくと、仕切るときは壁を1枚立てるだけで済みます。
ドアを後から付けようとすると、壁を切って枠を入れ、クロスを貼り直すことになるので、手間が一気に増えました。
天井と床に、壁を立てる位置の下地を入れておくのも忘れずに。
家具で仕切る方法もありますが、音と光は通ります。
中学生と小学生を同じ部屋にするなら、それでも回る家はありました。
収納も、仕切ったあとに両方の部屋にクローゼットが付く位置で2つに分けておくと、きょうだいで揉めずに済みます(笑)
窓とエアコンの配管の穴は、2部屋に分けたときの位置で決める
1部屋のうちに窓の位置を決めると、仕切ったあとで困ることがあります。
大きな窓が1つだけ真ん中にあると、壁を立てた途端に、窓が片方の部屋にしか残りません。
だから、窓は2部屋に分けたときの位置で、左右に1つずつ付けておきます。
エアコンの専用回路と配管の穴も、2部屋ぶん用意しておくと、仕切ったあとにそのまま付けられました。
仕切る前提の部屋は、窓と照明とコンセントとエアコンの位置を、すべて2部屋に分けたときの図面で決めます。
1部屋のうちは、エアコンは1台で足ります。
仕切ったときに、もう1台を足す形です。
ここまで先に入れておくと、3LDKで建てたときの本体の金額は、ふつうの3LDKより少しだけ上がります。
その差は、あとで工事するときの手間を前払いしている分だと考えると、納得しやすかったです。
あとから仕切る工事は、住みながら数日で終わる範囲にしておく
あとから仕切る工事は、住みながらやることになります。
家族が暮らしている家に職人さんが入るので、何週間もかかる工事だと生活が回りません。
壁を1枚立てて、クロスを貼って、照明を付ける。
この範囲なら、数日で終わる工事に収まることが多いです。
床を張り替える工事や、窓を新しく開ける工事が加わると、日数も金額も一段上がります。
だから、建てるときに入れておくものと、あとでやるものを、はっきり分けておきます。
入れておくのは、壁の中と天井裏と外壁に関わるもの。
あとでやるのは、壁の骨組みとクロスと照明器具だけ。
住みながらの工事は、職人さんの出入りと音が数日続くので、子どもの試験の時期や、夜勤のある家族が昼に寝る時間を避けて日程を組んでもらうと、家の中がぎすぎすせずに済みます。
この線を引いて図面に書いておくと、10年後に別の会社へ頼むことになっても、話が早く進みます。
子どもが家を出たあとは、壁を外して広い1部屋に戻せる
仕切った壁は、また外せます。
子どもが独立して夫婦2人になると、4.5畳が2つ並んでいても、使い道に困ることがありました。
納戸になって物が増えていくだけ、という話も聞きます^^;
あとから立てた壁なら、建物を支える壁ではないので、外して8畳から9畳の1部屋に戻せます。
趣味の部屋にしたり、夫婦の寝室を分けたり、泊まりに来る孫の部屋にしたり。
バリアフリーの面でも、広い1部屋に戻せる家は、介護用のベッドと車いすが回る余裕を作りやすくなります。
最初から4LDKで建てた家でも、間仕切りの壁が建物を支えていなければ、同じことができます。
図面を受け取ったら、「この壁は、あとで外せる壁ですか?」と聞いてみてください。
支える壁かどうかは図面の記号だけでは分かりにくいので、担当の方に印を付けてもらうと確実でした。
一括見積りで届いた図面を、同じ物差しで並べる
- 要望欄には家族の年齢と4つの個室を誰が何年使うかまで書く
- 届いた図面は個室の内寸と通路の坪数と窓の数で並べる
- 部屋の数で増える10本ほどの行を見積書から拾い出していく
- 最後に4部屋目を使う年数を家族全員で確かめ直す
ここまでの話を、実際の見積もりに落とし込みます。
32坪4LDKは規格にない会社も多いので、複数社から図面を取り寄せると、割り方も通路の取り方も本当にばらばらで届きました。
ばらばらのままでは比べられないので、並べ方を決めておきます。
要望欄には、4つの個室を誰が使うのかまで書く
最初に、頼み方です。
4つの個室にそれぞれ誰が入るのか、何歳なのか、何年くらい使うのかを、部屋ごとに書きます。
この3つを書いて渡すと、返ってくる図面の割り方が変わりました。
たとえば、主寝室は夫婦、4.5畳の2つは小学生と中学生、残りの1部屋は親が年に数回泊まる部屋で将来は同居もありうる、という書き方です。
部屋ごとに使う人を書いておくと、親の部屋をトイレの近くに置くような配置まで、会社のほうで考えて図面に入れてくれます。
書かないと、4つの個室が同じ大きさで1列に並ぶ図面になりがちでした。
あとから仕切る案も欲しいなら、そのことも一緒に書きます。
4LDKの案と、3LDKで1部屋をあとで仕切る案。
2通りで出してもらえると、4部屋目にかかる金額が同じ会社の中で比べられました。
同じ条件を複数社にそろえて渡す手順は、平屋の相見積もりで条件をそろえてから並べる手順に書いています。
届いた図面は、個室の内寸と通路の坪数と窓の数で並べる
図面が届いたら、表を1枚作ります。
縦に会社の名前、横に比べる項目です。
項目は、LDKの畳数、4つの個室の内側の寸法、廊下と通路の坪数、窓の数、エアコンの専用回路の数、トイレの数、それに収納の場所。
この7つを書き写すと、同じ4LDKでも中身の違いがはっきり並びました。
通路の坪数が1坪違えば、その1坪ぶんは部屋にも収納にも使えなかった床です。
通路の坪数は、図面に書いていないことが多いです。
その場合は、方眼のマス目を数えます。
91cmのマスが2つで約1畳、4つで約1坪。
子どもと一緒に数えたら、けっこう楽しい作業でした^^
数え終わったら、通路の坪数をLDKの畳数の横に書いておきます。LDKが狭い案ほど通路が長いという傾向が3社の表にそのまま出ていて、どこを削ればLDKに回せるのかが一目で分かりました。
窓の数とエアコンの回路の数は、次の見積書の行と突き合わせるときに使います。
部屋の数で増える行を、見積書の中から拾い出す
次に、見積書です。
4章で書いた、部屋の数で増える行を見積書から探して、蛍光ペンで印を付けていきます。
窓、室内ドア、クローゼットの扉、間仕切りの壁、クロス、照明、スイッチとコンセント、エアコンの専用回路と配管の穴。
この行が、図面に描かれた部屋の数と合っているかを確かめます。
図面では窓が14か所なのに、見積書のサッシの行が12か所ぶんしかなく、聞いてみると浴室とトイレの小さな窓が別の行にまとめて入っていた、ということもありました。
数が合わない行は、あとで追加になりやすい行です。
図面の数と見積書の数が合っているかを行ごとに見ると、坪単価では見えなかった差が拾えます。
一式とまとめて書かれた行は、中身の数を聞きます。
「この一式には、何部屋ぶん入っていますか?」という聞き方です。
3社のうち1社は、その場で部屋ごとの内訳を出し直してくれて、それだけでかなり信用できる気がしました。
付帯工事と諸費用の行は、部屋の数ではほとんど動かないので、ここでは印を付けずに総額の欄で確かめます。
4部屋目を使う年数を、家族でもう一度確かめる
表と印の付いた見積書がそろったら、最後にもう一度だけ家族で話します。
4部屋目が要る理由が、この先何年続くのかを話します。
その理由がなくなったあと、その部屋を何に使うのかも決めます。
ここまで数字が見えていると、話が具体的になりました。
40万円台の差を、子どもが3人とも個室を持てる10年に払うと考えるのか、あとで仕切る案にして浮いた分を窓や断熱に回すのかを、ここで決めます。
4部屋目の金額と、その部屋を使う年数を並べると、4LDKにするか3LDKで仕切るかが決めやすくなります。
どちらを選んでも、筋の通った選び方です。
大事なのは、坪単価の話で終わらせずに、部屋の数で増える行を見たうえで決めること。
総額が決まったら、借入の組み立てに進みます。
ここまで来れば、あとは数字を当てはめていくだけでした。
まとめ:32坪4LDKは、増える行を先に数えてから決める
平屋32坪4LDKの費用は、坪数よりも部屋の数で動く行を見ると読みやすくなります。32坪は約105.8㎡で、令和5年住宅・土地統計調査の一戸建ての平均126.32㎡より20㎡ほど小さい床に、平均5.62室とほぼ同じ数の部屋を入れる家です。だから1部屋あたりは小さくなり、4.5畳を3つと主寝室6畳、LDK16畳という割り方がいちばん多く届きました。そのうえで、窓、エアコンの回路と配管の穴、照明とコンセント、ドアと壁とクロスが、部屋が1つ増えるたびに足されていきます。
僕が同じ会社から3LDKと4LDKの見積書を取り寄せたとき、延床はどちらも32坪なのに、本体には40万円台の差がありました。最初は坪単価が同じだから差はないと思っていたので、行を1本ずつ蛍光ペンでなぞって、ようやく理由が分かったんです^^; 子ども3人の家なら、その差は全員が個室を持てる年月の分。親との同居を見越す家なら、トイレに近い部屋と引き戸の分です。何に払うのかが見えると、同じ40万円台でも納得の仕方が変わりました。
まずは手元の図面で、4つの個室からトイレまで指でたどり、通路の坪数を数えてみてください。そこから先は、複数社の図面を同じ表に並べていけば大丈夫です。
- 32坪は約105.8㎡で一戸建ての平均より20㎡ほど小さい
- 4.5畳を3つと主寝室6畳ならLDKは16畳前後に収まる
- 和室を1部屋にすると客間とリビングの続きを兼ねられる
- 親の部屋はトイレまで数歩で行ける位置に引き戸で置く
- 部屋が1つ増えると窓とエアコンと照明の行が足される
- 間仕切りの壁は両面にクロスが貼られて仕上げが増える
- 個室を1列に並べると廊下だけで3坪を超えることがある
- 3LDKで建てるならドアと照明を2部屋ぶん先に付けておく
- 図面の部屋の数と見積書の行の数が合っているかを確かめる
一社だけで決めなくて大丈夫で、4部屋の割り方が違う複数社の提案を取り寄せて、納得できるものを選べます。
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届いたプランを、家族で広げる時間をつくる
平屋の家づくりでいちばん心がはずむのは、自分たちの暮らしが図面の上に描かれた瞬間です。
子ども部屋の場所、洗濯物の通り道。紙の上で話すと、家族それぞれの「こうしたい」が自然に出てきます。
その材料は、今日のうちに頼んでおけます。
費用はかかりません。依頼する会社は自分で選べます。

