
平屋の資金計画を立てようとして、最初にどこから手を付ければいいか分からなくなる。これ、けっこうあるあるなんですよね。
建築費そのものが動いています。国土交通省が公表している建設工事費デフレーターを見ると、住宅建築の指数は数年前から上がったままです。木材価格が跳ね上がったウッドショックの混乱は落ち着きましたが、値段が元に戻ったわけではありません。
そこに金利の話が乗ります。長く続いた低金利の局面が変わりつつあって、同じ金額を借りても総返済額が変わる時期に入りました。数年前に建てた知り合いと同じ条件で組んでも、数字が一致しません。
ただ、資金計画がややこしく感じるのは、金利や物価のせいだけではないと思っています。「借りられる額」と「返せる額」がまったく別の数字なのに、どちらも同じ顔をして出てくるからなんですよね。
この記事は、平屋を建てたいと思い始めて、まだ銀行にも住宅会社にも相談していない方に向けて書いています。数字が苦手でも大丈夫です^^
僕は40代後半、共働きで子どもが2人います。築20年台の戸建てに住んでいて、建て替えるなら平屋にしたいと考えました。建築の資格は持っていません。ただの施主として調べただけです。
最初に銀行の窓口で「4200万円まで借りられます」と言われたときは、正直ちょっと舞い上がりました(笑)。家に帰って月々の返済額を計算したら、今の家賃より6万円以上高い。これは無理だな、と^^; そこから組み直したのが、この記事に書いた順番です。
- 借りられる額は年収の5倍から6倍。ただし返せる額はそれより小さい
- 返済負担率は20%から25%に抑えると、暮らしに余白が残る
- 平屋は同じ延床でも土地が広く要るので、土地代を含めて枠を決める
- 自己資金は総額の2割から2割5分が目安。諸費用は現金が要る場合がある
- 住宅ローン控除と補助制度で、実質の負担は数百万円単位で変わる
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平屋の資金計画は、借りられる額ではなく返せる額から
- 金融機関が出す上限額は、暮らしの支出を差し引いていない数字になっている
- 返せる額を先に決めておくと、そのあとの判断が全部やりやすくなる
- 今の家賃と比べると、増える金額が具体的につかめるようになってくる
- 平屋は土地が広く要るぶん、枠の決め方が2階建てとは少し変わる
資金計画でいちばん最初にやることは、じつは金額を調べることではありません。順番を決めることなんですよね。
知り合いに、審査に通った上限いっぱいで借りた方がいます。数年後に子どもの塾代が重なって、けっこう苦しかったと言っていました。家そのものには満足しているそうです。ただ、月々の余白がなかった。
この章では、枠をどう決めるかを整理します。ここが決まると、あとの章がぜんぶ楽になります。
借りられる額は年収の5倍から6倍
金融機関が示す借入可能額は、おおむね年収の5倍から6倍が目安になります。
年収400万円なら2000万円から2400万円、年収600万円なら3000万円から3600万円。これが窓口で最初に出てくる数字です。
どうやって出しているかというと、年収と返済比率から機械的に計算しています。年収に対して年間の返済額が何%までなら貸せるか、という基準です。多くの金融機関で30%から35%あたりに設定されています。
ここに、生活の中身は入っていません。子どもが何人いるか、教育費がこれからいくらかかるか、車を何年で買い替えるか。そういう事情は、審査の計算式には出てこないんですよね。
だから上限額は「この金額までなら審査が通ります」という意味であって、「この金額まで出しても暮らせます」という意味ではありません。ここを混ぜると、あとがきつくなります^^;
返せる額は返済負担率20%から25%
実際に無理なく返せる金額は、年収に対して20%から25%あたりに収まります。
年収500万円なら年間100万円から125万円、月々にすると8万3000円から10万4000円。年収700万円なら月々11万6000円から14万5000円。このあたりが目安です。
審査の基準である35%と、暮らしやすい25%では、借りられる金額が1000万円近く変わります。
住宅金融支援機構が公表しているフラット35利用者調査を見ると、実際に借りている方の返済負担率の分布が確認できます。自分がどのあたりに立つのかを知る材料になります。
もちろん、この数字は家庭ごとに違います。共働きで世帯収入が安定しているなら少し上げられますし、教育費が重なる時期なら下げておいたほうが安心です。大事なのは、自分で決めた数字を持っていることかなと。
今の家賃と比べると分かりやすい
数字だけ並べてもピンとこないので、今の支出と比べるのがいちばん早いです。
家賃10万円で暮らしているなら、返済12万円は月2万円の増加。これなら想像できます。ところが返済18万円になると、月8万円の増加。ここまで来ると、ほかの支出を削る必要が出てきます。
比べるときは、家賃だけでなく管理費と駐車場代も足してください。
賃貸で管理費8000円、駐車場1万2000円を払っているなら、実際の住居費は12万円です。ここが基準になります。
逆に、持ち家になると増える支出もあります。固定資産税が年間10万円から15万円、修繕の積立が年間10万円前後。この2つを月割りすると、2万円ほど乗ってきます。返済額だけで比べると、あとで「あれ、思ったより出ていくな」となります^^;
火災保険と地震保険も、賃貸のときより金額が上がります。建物そのものに保険をかけるので、年間で2万円から5万円ほど。10年分をまとめて払う契約が多く、そのときは20万円台のまとまった支出になります。
数字を並べると重く見えますが、賃貸で払い続ける家賃と比べれば、支出の性質が違うだけの話でもあります。返済が終われば住居費は固定資産税と修繕だけになる。そこまで含めて比べると、判断の材料がそろいます。
平屋だから変わってくるところ
ここまでは家全般の話ですが、平屋には固有の事情があります。
同じ延床面積でも、平屋は2階建てより広い土地が要ります。30坪の平屋を建てるなら60坪から70坪。2階建てなら45坪で足りるので、その差がまるまる土地代に乗ります。
坪25万円の地域なら15坪の差で375万円。この分を建物の予算から引くか、土地の安い地域を選ぶか、どちらかを決めることになります。
建物そのものも、坪単価は2階建てより1割から2割高くなります。基礎と屋根の面積が増えるためです。
つまり平屋の資金計画は、土地と建物の両方で少しずつ上振れする前提で組んでおくのが安全です。ここを知らずに2階建ての相場で計画すると、途中で足りなくなります。先に知っておけば、それだけの話なんですけどね^^
年収400万から800万で見る借入の目安
- 年収の帯ごとに、無理なく組める借入額と月々の返済額の目安が違ってくる
- 共働きなら合算やペアローンで枠は広がるが、片方が休む前提も入れておく
- 金利が1%動くだけで、総返済額は数百万円の単位で変わってくる
- 返済期間を35年にするか30年にするかで、月々と総額が入れ替わる
- ボーナス返済に頼ると、支給が変わったときに計画ごと揺れてしまう
ここからは、年収の帯ごとに具体的な数字を並べます。自分に近いところを探しながら読んでみてください。
数字を出すにあたって、条件をそろえておきます。金利1.5%、返済期間35年、元利均等返済、ボーナス返済なし。返済負担率は22%あたりを目安にしています。
実際の金利は金融機関と商品によって変わりますし、変動を選ぶか固定を選ぶかでも違います。ここに書いた数字は、あくまで感覚をつかむためのものだと思ってもらえたらと思います^^
年収400万円と年収500万円の場合
年収400万円なら、無理のない年間返済額は88万円ほど。月々7万3000円です。
この返済額で35年、金利1.5%だと、借入額はおよそ2400万円になります。ここに自己資金を足したものが、家全体にかけられる総額です。自己資金400万円なら2800万円。
その2800万円から、土地代・諸費用・外構費用・地盤改良の予備費を引きます。土地を持っているなら、諸費用280万円と外構200万円と予備費100万円を引いて、建物本体に2200万円ほど。25坪から30坪の平屋なら十分に届く金額です。
土地から買う場合は、ここから土地代が引かれます。地方で坪15万円なら60坪で900万円。建物に回せるのは1300万円ほどになります。
年収500万円なら、年間返済額110万円、月々9万1000円。借入額はおよそ3000万円です。自己資金500万円を足して3500万円。
土地を持っていれば建物に2800万円まで回せるので、仕様のグレードにもかなり余裕が出ます。土地から買う場合でも、地価の落ち着いた地域なら30坪の平屋が視野に入ってきます。
この帯でいちばん多い相談が「今の家賃と同じくらいに抑えたい」というものです。家賃9万円で暮らしているなら、年収500万円の目安とほぼ一致します。無理のない着地点なんですよね。
気をつけたいのが、この帯は自己資金の差が結果を大きく変えるという点です。自己資金200万円と800万円では、同じ年収でも建てられる家が変わります。600万円の差は、平屋なら坪単価70万円で8坪分。3LDKと4LDKくらいの違いになります。
だから、いま貯まっている金額と、あと何年でいくら貯まるかを先に出しておくと、着工の時期まで含めて考えられるようになります。2年待って300万円積み増すという選択も、立派な計画のひとつです^^
年収600万円と年収700万円の場合
年収600万円なら、年間返済額132万円、月々11万円。借入額はおよそ3600万円になります。
自己資金600万円を足して4200万円。土地から買っても、都市部の近郊でなければ30坪の平屋に手が届きます。地方なら35坪から40坪も選べます。
年収700万円だと、年間返済額154万円、月々12万8000円。借入額はおよそ4200万円です。自己資金700万円を足して4900万円。
この帯から、土地の選択肢が一気に広がります。通勤圏内で土地を探せるようになります。
ただ、金額に余裕が出ると、そのぶん仕様も上げたくなります(笑)。ショールームで上位グレードを見ると、どうしても気持ちが動くんですよね。
ここで効いてくるのが、最初に決めた枠です。「建物は2800万円まで」と決めておけば、その中で何を優先するかという話になります。枠がないと、積み上げ式でどんどん増えていきます。僕はここで一度、担当の方に「上限を超えたら教えてください」と伝えました。
もうひとつ、この帯は教育費と重なりやすい時期でもあります。子どもが中学から大学に進む10年間は、家計の負担がいちばん重くなります。その期間に返済が重ならないか、先に確認しておくと安心です。
やり方はかんたんで、紙に横軸で年を書いて、子どもが何歳のときにいくらかかるかを並べるだけです。高校3年から大学1年にかけての1年間が、たいていの家庭でいちばん出ていきます。
その山と返済が重なるなら、対策は3つあります。返済期間を延ばして月々を軽くする、建物の予算を下げる、着工を数年ずらす。どれを選ぶにしても、山の位置が見えていないと決められません。
年収800万円と共働きの合算
年収800万円なら、年間返済額176万円、月々14万6000円。借入額はおよそ4800万円です。
この帯になると、資金計画そのものより「どこまでかけるか」の判断が主題になります。借りられる額と返せる額の差が大きいので、自分で線を引く必要があるんですよね。
共働きの場合は、収入を合算する方法があります。夫婦それぞれが年収400万円なら、合算で800万円として審査を受けられます。借入枠は一気に広がります。
ただ、ここは慎重に考えたいところです。合算の枠は、2人とも働き続ける前提で計算されています。
出産や育児で片方が休む期間、介護で働き方を変える時期、転職で一時的に収入が下がる局面。そういう可能性を入れておくと、合算の枠いっぱいには借りにくくなります。
目安として、片方の収入だけでも返せる金額に抑えておくと、かなり安心できます。それだと足りない場合は、期間を延ばすか、建物の規模を見直すか。ここは夫婦で先に話しておく価値があります。
ペアローンという方法もあります。夫婦がそれぞれ別に契約する形で、2人とも住宅ローン控除を使えるのが利点です。そのかわり手数料や保証料も2本分かかります。
収入合算には、連帯保証型と連帯債務型があります。控除を使えるのはどちらか、団体信用生命保険が誰にかかるのか。この2点は金融機関によって扱いが違うので、必ず確認してください。
とくに団信は大事なところです。片方にしかかかっていない場合、もう片方に何かあったときに返済がそのまま残ります。ここは金額の話ではなく、備えの話として夫婦で共有しておきたい部分です。
金利1%の差が総額をどう変えるか?
同じ3000万円を借りても、金利で総返済額はずいぶん変わります。
- 金利1.0%・35年:月々8万5000円/総返済額 約3557万円
- 金利1.5%・35年:月々9万2000円/総返済額 約3857万円
- 金利2.0%・35年:月々9万9000円/総返済額 約4174万円
- 金利2.5%・35年:月々10万7000円/総返済額 約4506万円
1%上がるだけで、総返済額が600万円ほど増えます。これは建物の仕様をひとつ上のグレードにできるくらいの金額です。
変動金利を選ぶなら、上がったときにどうなるかを先に計算しておいてください。今の金利で組んだ返済額が、2%上がったときにいくらになるか。その金額でも生活が回るなら、変動を選ぶ判断ができます。
固定金利は当初の返済が重くなるかわりに、期間中の金額が動きません。教育費のピークが読める家庭なら、固定のほうが計画を立てやすい面があります。
どちらが正解ということはないんですよね。両方の試算を作ってもらって、並べて見るのがいちばん早いです。金融機関でも住宅会社の資金計画担当でも作ってくれます。
期間とボーナス返済の考え方
返済期間を変えると、月々と総額がシーソーのように入れ替わります。
3000万円を金利1.5%で借りる場合、35年なら月々9万2000円で総額3857万円。30年なら月々10万4000円で総額3729万円。25年なら月々12万円で総額3600万円です。
期間を短くすると月々は増えますが、支払う利息は減ります。逆に長くすると月々は軽くなり、利息は増えます。
迷ったら長めに組んで、余裕が出たときに繰上返済するほうが安全です。
短く組むと、途中で家計が苦しくなっても期間を延ばせないことがあります。長く組んでおけば、返せるときに返すという選択が残ります。
完済年齢も見ておきたいところです。45歳で35年ローンを組むと、完済は80歳。定年後も返済が続く前提になります。退職金で繰上返済するのか、それとも期間を短くしておくのか。ここは先に決めておくと迷いません。
ボーナス返済については、僕は入れませんでした。支給の額が変わる可能性があるからです。毎月の給与だけで回る形にしておくと、何かあっても崩れにくくなります^^
月々の返済から逆算する総額の枠
- 先に総額の枠を出してから、そこを引き算していくと配分が見えてくる
- 土地代を引き、諸費用を引き、外構と予備費を引いた残りが建物の予算
- 坪単価は最初に決めるものではなく、割り算の結果として最後に出てくる
- 枠を紙に書いて持っていくと、打ち合わせの進み方が変わってくる
ここまでで返せる月々が決まりました。次はそこから逆算して、家全体の枠を出します。
この引き算をやっておくと、打ち合わせの主導権が自分の側に残ります。「坪いくらですか?」ではなく「本体に2200万円かけられます。何坪の平屋が建ちますか?」と聞けるようになるんですよね。
総額から順番に引いていく
手順はシンプルです。順番に引くだけです。
- 借入額と自己資金を足して、総額の枠を出す
- 土地から購入するなら土地代を引く
- 諸費用として総額の1割を引く
- 外構費用として200万円前後を引く
- 地盤改良の予備費として100万円を引く
- 残ったものが建物本体にかけられる金額
総額3500万円、土地を持っている場合で計算してみます。諸費用350万円、外構200万円、予備費100万円を引くと、建物本体は2850万円。
土地から買う場合は、そこに土地代が乗ります。60坪を坪20万円で買えば1200万円。建物本体に回せるのは1650万円になります。
同じ総額でも、土地の有無で建物の予算が1200万円変わるわけです。ここを最初に確認しておかないと、話がずっとぼやけたままになります。
この引き算で見落としやすいのが、外構費用と予備費です。どちらも「あとで考えればいい」と思われがちなんですが、あとから足せるお金ではありません。総額の枠は決まっているので、どこかを削らないと出てこないんですよね^^;
最初から引いておけば、建物の予算が少し小さく見えるだけで済みます。あとから足すと、契約したあとに「予算が足りない」という話になります。順番を変えるだけで、起きることがまるで違ってきます。
坪単価は最後に出てくる数字
建物の予算が決まると、坪単価は自動的に決まります。
本体2850万円で30坪なら坪95万円。大手ハウスメーカーの価格帯です。本体1650万円で30坪なら坪55万円。ローコスト住宅を得意とする会社の領域になります。
つまり坪単価は目標ではなく、予算と広さから出てくる割り算の答えです。
この順番で考えると、会社選びも自然に絞れます。坪55万円で建てたいのに坪90万円の会社と打ち合わせを重ねても、どこかで無理が出ます。
逆に、どうしてもこの会社で建てたいという希望があるなら、坪単価から必要な予算を逆算します。坪90万円で28坪なら本体2520万円。そこに土地代と諸費用を足した金額が用意できるかを見る。どちらから入っても構いませんが、片方だけで進めるとずれます。
広告に出ている坪単価は、たいてい最も安い仕様で計算されています。標準プランのいちばん下のグレードで、オプションを何も付けない状態の数字です。実際に打ち合わせを進めると、そこから足していくことになります。
だから坪単価は、その会社の価格帯を大まかに知るための目印くらいに考えておくのが安全です。会社を絞り込むときの入口としては使えますが、予算を組む道具にはならないんですよね。
広さを削ると、いくら下がるか?
予算が足りないとき、いちばん効くのが広さの調整です。
坪単価70万円なら、1坪削るごとに70万円下がります。32坪から30坪にすれば140万円。これは仕様のグレードを1段上げられるくらいの金額です。
平屋の場合はもうひとつ効果があります。建物が小さくなれば、必要な土地も小さくて済むんですよね。2坪削れば土地も4坪ほど小さくできます。坪20万円なら土地代で80万円。合わせて220万円下がる計算になります。
ただ、削りすぎると住みにくくなります。ここは収納から見直すのがおすすめです。居室を削ると生活そのものが窮屈になりますが、収納は置き方の工夫でなんとかなる部分があります。
あとは廊下です。平屋は廊下を減らす間取りにしやすいので、そこで1坪か2坪が浮くことがあります。設計の方に「廊下を減らす方向で組めますか?」と聞いてみてください^^
枠を紙に書いて持っていく
ここまで出した数字を、A4の紙1枚にまとめておきます。
総額いくら、土地にいくら、建物にいくら、月々の返済はいくらまで。この4つだけで十分です。
打ち合わせに持っていくと、担当の方の対応が変わります。準備してきた人だと分かると、提案の中身も具体的になるんですよね。
逆に、何も決めずに行くと、まず条件のヒアリングから始まります。その場で答えを求められて、思いつきで答えることになる。あとで「あのとき言った金額が前提になっている」という状態が生まれます^^;
紙に書いておけば、途中で予算が膨らんだときにも戻ってこられます。打ち合わせは半年から1年続くので、基準を文字にしておく意味は大きいです。

自己資金と諸費用の内訳
- 自己資金の目安は総額の2割から2割5分。手元をゼロにしないのが前提
- 登記や保険や税金といった項目は、合計すると総額の1割ほどになる
- 現金で用意する必要があるものと、借入に含められるものが分かれる
- 親から援助を受ける場合は、非課税の制度と申告の条件を確認しておく
借入の話が済んだら、次は自分で用意するお金です。ここは意外と見落とされがちなんですよね。
僕も最初は「頭金をいくら入れるか」だけを考えていました。実際には、頭金とは別に現金が要る場面がいくつもありました。
自己資金は総額の2割から2割5分
目安として、総額の2割から2割5分を自己資金で用意する形がよく使われます。
総額3500万円なら700万円から875万円。この中に頭金と諸費用の一部が含まれます。
ただ、手元の現金をぜんぶ使い切るのは避けてください。引っ越し代、家具家電、当面の生活費。住み始めてから出ていくお金が必ずあります。
目安として、生活費の半年分は残しておく。それを引いた残りが、家に回せる自己資金です。
月30万円で暮らしている家庭なら180万円。これを別枠に置いてから、残りを頭金と諸費用に割り振ります。
頭金をゼロにして全額を借りる方法もあります。金利が低い時期には、手元に現金を残したほうがいいという考え方も成り立ちます。ただ、借入額が増えるぶん毎月の返済も総返済額も増えるので、そこは並べて比べてみてください。
諸費用は総額の1割
工事以外に必要なお金を、諸費用と呼びます。
- 登記費用(表示登記・保存登記・抵当権設定)
- 住宅ローンの事務手数料と保証料
- 火災保険と地震保険の保険料
- 印紙税と不動産取得税
- 地鎮祭と上棟式の費用
- 引っ越し代とカーテン・照明・エアコン
合計すると、総額のおよそ1割になります。3500万円の計画なら350万円です。
この中でも金額が大きいのが、住宅ローンの保証料と火災保険です。保証料は借入額の2%前後、火災保険は10年分をまとめて払うと20万円から40万円ほど。
カーテンと照明とエアコンも忘れやすい項目です。30坪の平屋で合わせて100万円前後かかります。
平屋はLDKが広く取れるぶん、エアコンの能力も大きいものが要ります。窓の数が多い間取りなら、カーテンの枚数もそのまま増えます。ここは間取りが決まってから概算を出してもらうと、精度が上がります。
登記費用は司法書士に頼むのが一般的で、30万円前後。不動産取得税は住宅用の軽減措置があるので、条件を満たせば大きく下がります。それぞれ誰に払うお金なのかを一覧にしてもらうと、全体像が見えてきます。
現金が要るものと借りられるもの
諸費用のうち、住宅ローンに含められるものと、現金で払うものが分かれます。
最近は諸費用まで借りられる商品が増えていますが、金融機関によって扱いが違います。融資の実行前に払う必要があるものは、どうしても現金が要ります。
土地の手付金がその代表です。契約のときに払うもので、金額は土地価格の5%から10%。1200万円の土地なら60万円から120万円を先に出すことになります。
建物の契約金も同じです。着工前に一部を払う契約が一般的で、この段階ではまだ融資が下りていません。
だから「頭金ゼロで建てられます」と言われても、途中で現金が必要になる場面はあります。いつ、いくら出すのかを一覧にしてもらってください^^
支払いのタイミングは、契約時・着工時・上棟時・引き渡し時の4回に分かれるのが一般的です。それぞれ何割ずつかは会社によって違います。
この表をもらっておくと、いつまでにいくら用意すればいいかが分かります。親からの援助を受けるなら、その時期に間に合うように話を進める必要も出てきます。
親からの援助と非課税の枠
親や祖父母から資金の援助を受ける方も多くいます。
住宅の取得を目的とした贈与には、一定額まで税金がかからない制度があります。省エネ性能などの条件を満たす住宅かどうかで、非課税になる金額が変わります。
気をつけたいのは、制度を使うには申告が必要だという点です。非課税の枠に収まっていても、期限までに申告しないと適用されません。
金額も制度の内容も年度ごとに見直されるので、実際に受け取る前に税務署か税理士に確認してください。ここは僕も調べただけで判断せず、確認してから動きました。
複数社の資金計画を並べると、その金額が相場の中でどこにあるのかが見えてきます。
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届くのは、わが家のために描かれた平屋の計画書
住宅展示場でもらうカタログは、誰にでも同じ1冊です。平屋住宅特集で届くのは、あなたの希望から作られた、あなたの家のための資料です。
無料で届くもの
- 間取りプラン(家族の人数と暮らし方に合わせた平屋の図面)
- 資金計画書(建物の本体だけでなく、諸費用まで含めた総額の目安)
- 土地の提案(まだ土地が決まっていない場合)
同じ条件で複数の会社から届くので、並べたとたんに各社の得意なところが見えてきます。
提携している住宅会社は1,280社以上です(タウンライフ家づくり公式サイト、2026年9月現在・同社調べ)。
30坪の家を土地込みで組むといくらか?
- 土地を持っている場合は、建物と諸費用だけで計画が組めるようになる
- 土地から買う場合は、地価によって総額が1000万円以上ぶれてくる
- つなぎ融資という仕組みが必要になり、そのぶんの費用も見込んでおく
- 実際の総額でどんな形になるのか、3つのパターンで並べて確かめる
ここからは具体的な形で見ていきます。30坪の平屋を建てるとして、総額がどうなるかです。
30坪という広さを基準にしたのは、いちばん相談の多いサイズだからです。3LDKで、4人家族が無理なく暮らせる構成が組めます。
土地を持っている場合の総額
親の土地がある、実家を建て替える。こういう場合がいちばんシンプルです。
建物本体を坪70万円で組むと2100万円。付帯工事として給排水の引き込みと地盤改良で250万円。外構費用200万円。諸費用250万円。合計で2800万円になります。
この金額なら、年収500万円で自己資金500万円あれば届きます。月々の返済は9万円ほど。
土地を持っているかどうかで、必要な金額は1000万円以上変わります。
実家の建て替えなら、既存の建物の解体費が加わります。木造30坪で120万円から180万円ほど。ここも忘れずに入れておいてください。
解体のあいだの仮住まいも要ります。半年から1年、賃貸を借りるなら家賃と引っ越し代で100万円前後。実家や親戚の家に身を寄せられるなら、ここは大きく浮きます。
もうひとつ、建て替えでは既存の給排水や電気の引き込みをそのまま使えることが多く、その分は新しく土地を買う場合より安く済みます。プラスとマイナスの両方があるので、必ず合計で比べてください。
土地から買う場合の総額
土地から探す場合、地価によって総額が大きく動きます。
60坪の土地が必要だとして、坪15万円の地域なら900万円、坪25万円なら1500万円、坪40万円なら2400万円。同じ広さでも1500万円の開きが出ます。
先ほどの2800万円に土地代を足すと、総額は3700万円から5200万円。年収でいうと600万円から900万円の帯になります。
ここで効いてくるのが、地域の選び方です。平屋は広い土地が要るぶん、地価の安い地域を選ぶ効果が2階建てより大きく出ます。通勤時間をどこまで許容できるかを、家族で先に話しておくと絞りやすくなります^^
土地を見るときは、面積と価格だけでなく建ぺい率も必ず確認してください。建ぺい率60%の土地なら、60坪の敷地に建てられるのは36坪まで。50%なら30坪までです。
平屋は建築面積がそのまま延床になるので、この制限を直接受けます。2階建てなら影響は半分で済みますが、平屋には逃げ場がありません。同じ60坪でも、この数字ひとつで建てられる家が変わります。
つなぎ融資という仕組み
土地から買う場合、資金の流れが少し複雑になります。
住宅ローンは、建物が完成して引き渡しを受けたときに実行されます。ところが土地の決済は、その何か月も前にやってきます。この期間のお金をどうするか、という問題が出てくるんですよね。
そこで使うのが、つなぎ融資です。土地の決済や着工金の支払いに合わせて先に借りて、住宅ローンが実行されたら一括で返す仕組みになっています。
つなぎ融資には事務手数料と利息がかかります。合計で20万円から50万円ほど見ておくと安心です。
金融機関によっては、分割実行という方式を用意しているところもあります。住宅ローンそのものを何回かに分けて実行する形で、つなぎ融資が不要になります。
どちらが使えるかは金融機関ごとに違うので、土地から買う予定があるなら最初に確認してください。この一点で、数十万円変わることがあります。
3つのパターンで並べてみる
ここまでの数字を、パターンにして並べます。
- 土地あり・標準仕様:総額2800万円/年収500万円で月々9万円
- 土地あり・仕様を上げる:総額3300万円/年収600万円で月々10万5000円
- 土地から購入・坪20万円の地域:総額4000万円/年収700万円で月々12万円
自分がどのパターンに近いかを見つけると、そのあとの調べ方が絞れます。
土地ありのパターンなら、会社選びと仕様の話に集中できます。土地から買うパターンなら、まず地域と土地探しから始めることになります。
同じ「平屋を建てる」でも、やることの順番がぜんぜん違うんですよね。ここを最初に決めておくと、遠回りが減ります。
住宅ローン控除と補助金で戻る分
- 控除は所得税と住民税から差し引かれる形で、毎年戻ってくる仕組みになる
- 省エネ性能の水準によって、控除の対象になる借入限度額が変わってくる
- 長期優良住宅やZEHの認定を取ると、税制と補助の両方で効いてくる
- 自治体が独自に用意している支援は、国の制度と別に使えることがある
- 申請には順番があり、着工してからでは間に合わない制度がほとんど
ここまで出ていくお金の話をしてきましたが、戻ってくるお金もあります。
制度を知っているかどうかで、実質の負担が数百万円変わることがあります。しかも申請の順番が決まっているので、あとから気づいても使えないものが多いんですよね。
ここに書いた内容は2026年時点のものです。制度は毎年見直されるので、契約の前に必ず最新の情報を確認してください。
住宅ローン控除で戻る金額
住宅ローン控除は、年末時点のローン残高に応じて所得税と住民税が軽くなる制度です。
控除率は0.7%。借入残高3000万円なら年間21万円が戻る計算になります。これが原則13年間続きます。
単純に足すと、13年で200万円を超える金額になります。
ただし、上限があります。控除の対象になる借入限度額は、住宅の省エネ性能によって段階が分かれています。性能の高い住宅ほど限度額が大きく、そうでない住宅は小さくなる仕組みです。
ここが大事なところで、性能を上げると初期費用は増えますが、控除の枠も増えます。建築費の増加分と、控除で戻る金額を並べて比べる。この計算をやってみる価値があります。
もうひとつ、控除は納めた税金の範囲内でしか戻りません。所得税と住民税の合計が年間15万円の方なら、21万円の枠があっても戻るのは15万円です。自分の納税額を確認しておくと、正確な見込みが立ちます。
長期優良住宅とZEHの認定
性能の水準を示す認定に、長期優良住宅とZEHがあります。
長期優良住宅は、耐震性・省エネ性・維持管理のしやすさなどの基準を満たした住宅に与えられる認定です。取得すると住宅ローン控除の枠が広がり、登録免許税や不動産取得税も軽くなります。
ZEHは、断熱と省エネ設備と太陽光を組み合わせて、年間のエネルギー収支をおおむねゼロにする考え方です。平屋は屋根が広く一面に取れるので、2階建てより発電の条件がよくなります。
どちらも申請に費用がかかります。長期優良住宅で20万円から30万円、ZEHの申請で10万円前後。ここも見込んでおいてください。
それでも、税制と補助の両方で戻る分を足すと、申請費用を上回ることが多くあります。数字を出してもらって判断するのがいちばん確実です^^
認定を取るには、設計の段階から基準に合わせて計画する必要があります。着工が近づいてから「やっぱり取りたい」と言っても間に合いません。
もうひとつ、認定を取り慣れている会社とそうでない会社があります。申請の実績を聞いてみると、対応の早さがだいたい分かります。慣れている会社なら、こちらが言う前に提案してくれることも多いです。
国の補助制度と申請の順番
省エネ性能の高い住宅に対する国の補助制度は、年度ごとに名前も金額も変わります。
2026年時点では、省エネ基準を上回る性能の住宅に対する支援が続いています。ZEHの水準を満たす、長期優良住宅の認定を取るといった条件で金額が変わる仕組みです。
大事なのは順番です。着工してから申請するのでは間に合わない制度がほとんどです。
使うつもりなら、見積もりの段階で会社に伝えてください。登録された事業者でないと申請できない制度もあります。「この補助金を使いたいのですが、対応できますか?」と最初に聞くだけで、提案の中身が変わります。
予算の上限に達すると受付が締め切られます。年度の後半になるほど枠が減るので、計画の時期も判断材料になります。
制度の名前は年度ごとに変わりますが、方向性はここ数年で一貫しています。省エネ性能が高い住宅ほど手厚くなる、という考え方です。
だから細かい制度名を追いかけるより、「省エネ性能を上げると戻る分が増える」という原則を押さえておくほうが実用的かなと思います。そのうえで、契約の時点で使える制度を会社に確認する。この2段構えが確実です。
自治体の支援は別枠で使える
国の制度とは別に、市区町村が独自の支援を用意していることがあります。
移住や定住を促す補助、子育て世帯への加算、地元の木材を使った場合の助成、地元の工務店で建てた場合の上乗せ。地域によって内容はさまざまです。
金額も幅があって、10万円程度のものから100万円を超えるものまであります。国の制度と併用できるケースも多いので、調べる価値は十分にあります。
探し方はシンプルで、市区町村の名前と「住宅 補助金」で検索するか、役所の建築や住宅の窓口に直接聞くのが早いです。地元の工務店なら把握していることも多いので、相談のときに聞いてみてください。
意外と知られていない制度が眠っていることがあります。僕の住んでいる市にも、調べて初めて知った枠がありました^^
建築費を下げる方法と、下げてはいけないところ
- 形をシンプルにするだけで、同じ広さでも工事費がはっきり下がってくる
- 設備のグレードは住みながら替えられるが、性能は建てるときしか決まらない
- コストダウンの提案を受けたら、何が減るのかを必ず確認しておきたい
- 複数社の見積もりを並べると、削れる場所が自分でも見えるようになる
予算に収めたいとき、どこを削るかという話になります。
ここには順番があります。削っても暮らしに響かないところと、削ると取り返しがつかないところが分かれるんですよね。
形をシンプルにすると下がる
いちばん効くのが、建物の形です。
四角い総平屋がもっとも安く、凹凸が増えるほど外壁の面積と施工の手間が増えます。L字型やコの字型は見た目に変化が出ますが、同じ延床でも1割前後の差が出ることがあります。
屋根の形も同じです。片流れや切妻はシンプルで、寄棟や複雑な形にすると手間が増えます。
窓の数を絞るのも効きます。1か所あたり5万円から15万円なので、5か所減らせば数十万円になります。
ただし、平屋は真ん中の部屋に光が届きにくい形です。減らしすぎると暗くなるので、採光に効いている窓は残してください。
水回りをまとめるのも効きます。キッチン、浴室、洗面、トイレを近い場所に集めると、給排水の配管が短くなって工事費が下がります。動線としても使いやすくなるので、一石二鳥なんですよね。
造作をやめて既製品にするのも定番です。造り付けの棚やカウンターは魅力的ですが、大工の手間がそのまま金額に乗ります。既製品でも十分に使えるものが増えているので、こだわる場所を絞るのがおすすめです^^
設備は替えられる、性能は替えられない
削る順番を考えるときの軸がこれです。
キッチンや浴室のグレードは、10年後や15年後に入れ替えられます。壁紙も床材も、住みながら替えられます。
ところが断熱材と気密の施工は、壁の中と床下と天井裏に入ります。あとから足そうとすると内装を剥がすことになるので、現実的ではありません。
耐震も同じです。構造そのものに関わるので、建てるときにしか決められません。
だから予算が足りないときは、設備のグレードから下げる。性能は最後まで守る。この順番で考えると、10年後20年後に効いてきます^^
とくに窓は、断熱性能への影響がいちばん大きい部分です。壁の断熱材を厚くするより、サッシとガラスを変えるほうが体感の差が出ます。ここを削ると、住み始めてから毎年効いてきます。
平屋は屋根と外壁の面積が広いので、断熱の効果も2階建てより大きく出る形です。光熱費で戻ってくる分まで含めて考えると、削る場所としては向いていません。
コストダウンの提案は中身を確認する
予算オーバーになると、会社から調整の提案が出てきます。
そのとき、何が減るのかを必ず聞いてください。「50万円下げました」と言われても、どこを触ったのかが分からないと判断できません。
よくあるのが、断熱材の仕様を1段落とす、サッシを樹脂から複合に変える、換気の方式を変えるといった調整です。金額は下がりますが、住み心地に直結する部分でもあります。
逆に、外構を今回やらずに後回しにする、和室をやめる、収納の造作を既製品に変えるといった調整なら、暮らしへの影響は小さくて済みます。
変更の前後で何がどう変わるのかを、一覧にしてもらうのがいちばん確実です。丁寧な会社なら、聞けば出してくれます。
言い方としては「どこを触ってこの金額になったのか、変更前と変更後で並べてもらえますか?」が伝わりやすいです。値引きを迫っているわけではないので、担当の方も答えやすくなります。
この一覧が出てくるかどうかで、その会社の進め方がだいたい分かります。出てこない場合は、契約後の変更でも同じことが起きると考えておいたほうが安全です。
複数社の見積もりを並べる
削る場所を自分で見つけるには、比べる材料が要ります。
同じ条件で3社に頼むと、各社の見積書が並びます。A社にあってB社にない項目が見つかったら、そこが差の理由です。含まれていないだけなのか、本当に不要なのかを聞く。それだけで判断の精度が上がります。
行動経済学にアンカリングという言葉があります。最初に見た数字が基準になって、そのあとの判断が引きずられる現象です。1社だけだと、その金額が高いのか安いのか永久に分かりません。
僕も最初は1社の数字だけを見ていて、その金額が普通だと思い込んでいました。3社目の提案を見たときに、ようやく比べられるようになったんですよね。
資金計画書まで作ってくれる会社なら、月々の返済額まで含めて並べられます。金額だけでなく、暮らしがどうなるかで比べられるようになります。
まとめ:平屋の資金計画は、月々の暮らしから決める
資金計画でつまずくのは、数字が難しいからではありません。「借りられる額」と「返せる額」という2つの数字が、どちらも同じ顔をして出てくるからです。金融機関が示す上限は年収の5倍から6倍ですが、暮らしに余白を残せるのは返済負担率20%から25%のあたり。ここを取り違えると、家そのものは良くても月々が窮屈になります。先に返せる月々を決めて、そこから総額を逆算する。この順番だけで、あとの判断がぜんぶ楽になります。
僕は最初、窓口で「4200万円まで借りられます」と言われて舞い上がりました(笑)。家で計算したら、今の家賃より6万円以上高い。あのまま進んでいたら、たぶん数年で苦しくなっていたと思います。紙に「月々12万円まで」と書いてから打ち合わせに行くようになって、話がまったく変わりました。担当の方も、その枠の中で何ができるかを考えてくれるようになったんですよね。
まだどこにも相談していない段階なら、今がいちばん動きやすいときです。一社だけで決めなくて大丈夫です。
- 借りられる額は年収の5倍から6倍だが、生活費は計算に入っていない
- 返せる額の目安は返済負担率20%から25%のあたり
- 今の家賃に管理費と駐車場代を足した金額が比較の基準になる
- 持ち家になると固定資産税と修繕の積立で月2万円ほど増える
- 平屋は土地が広く要るので、土地代を含めて枠を決める
- 金利が1%動くと総返済額は600万円ほど変わる
- 自己資金は総額の2割から2割5分、諸費用は総額の1割が目安
- 土地の手付金など、融資の前に現金が要る場面がある
- 住宅ローン控除は性能の水準で対象になる限度額が変わる
- 補助制度は着工前の申請が条件なので、見積もりの段階で伝える
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