
ノブです。築20年台の戸建てに住んでいます。
終の住処を1階建てにするか、2年かけて調べました。最初にやったのが、資料を取り寄せることでした。
思いつくまま8社に頼んだら、2週間で玄関が段ボールで埋まりました。妻に「これ、いつ読むの」と言われて、そのまま3週間放置したのを覚えています。
数字の話をします。住宅金融支援機構の2025年度フラット35利用者調査では、注文住宅の平均所要資金が4,262万円でした。前年度より上がっています。
建設物価調査会の建築費指数でも、2026年3月時点の木造住宅は前年同月比でプラス5.9%でした。カタログに載っている実例の金額も、年によってずれていきます。
だからこそ、届いた紙をどう読むかが効いてきます。集めるだけでは、前に進みません。
この記事は、その頼み方と読み方の話です。数を集めるのではなく、使える形にするところまで書いています。
3週間放置した段ボールを、ある日曜にようやく開けました。全部を床に並べて、目についたのは分厚さの違いでした。100ページを超えるものもあれば、10ページの薄いものもありました。
厚いから良いわけでも、薄いから悪いわけでもありませんでした。中身が違うだけです。それに気づいてから、読む順番が決まりました。
- 届くものには会社案内の型と提案書の型がある
- 頼む前に5つの条件を決めておくと精度が上がる
- 届いた紙は3つの山に分けてから読む
- 連絡の希望を書いておけばその通りに対応される
- カタログの写真は縮尺に気をつけて見る
届くのは会社案内ではなく、あなたの希望を反映した提案書です。
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この記事の数字は、あなたの家族の人数と予算に当てはめたときに、はじめて自分のものになります。
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平屋の資料請求で届くものと、その使い分け
- 厚さと中身は必ずしも比例しているわけではない
- 集める目的をひとつに絞ると読む量が減ってくる
- 検討の段階によって必要な紙の種類が変わってくる
- 8社に頼むと読み切れずに山だけが残ってしまう
取り寄せる作業そのものは、数分で終わります。ところが、そこから先が続きません。
僕は最初、とにかく数を集めれば分かると思っていました。8社に頼んで、届いた段ボールを3週間開けませんでした。開けたところで、どこから読めばいいのか分からなかったんです。
目的を決めていなかったからでした。この章では、その目的の絞り方を書きます。
厚さと中身は、必ずしも比例しているわけではない
届く紙の量は、会社によってかなり違います。
箱で届くところもあれば、封筒1通のところもあります。
厚いほうが親切に見えますが、中身が自分に必要とは限りません。
技術の説明が大半で、金額の情報がほとんど入っていないこともあります。
逆に、薄い封筒に実例と金額の目安が的確にまとまっていることもありました。
だから、量ではなく中身で見ます。
見るのは、実例のページに延床と地域と金額が書かれているかどうかです。
この3つが揃っている実例は、判断の材料になります。
写真だけの実例は、雰囲気をつかむ役には立ちます。
ただ、自分の家に置き換える材料にはなりません。
僕は8社ぶんを開いて、この3つが揃っている実例に付箋を貼りました。
貼れたのは、8社のうち4社でした。
残りの4社は、雰囲気の資料として別の山にしました。
この仕分けだけで、読む量が半分になりました。
集める目的をひとつに絞ると、読む量が減ってくる
目的は、大きく3つに分かれます。
どんな会社があるのかを知りたい。金額の帯を知りたい。間取りの参考にしたい。
この3つは、必要な紙が違います。
会社を知りたいなら、企業の情報と施工の体制が書かれたページを見ます。
金額の帯を知りたいなら、実例のページだけを見ます。
間取りの参考にしたいなら、図面のページだけを見ます。
全部を同時に見ようとすると、量に押されます。
目的をひとつに絞ると、読むページが10分の1に減ります。
僕は最初、金額の帯を知りたかったんです。
だから、実例のページだけを8社ぶん見ました。
それだけなら、1時間で終わりました。
3週間放置していたのが、うそのようでした。
目的が決まっていなかったから、開けられなかったんですよね。
先に決めておけば、届いたその日に読めます。
検討の段階によって、必要な紙の種類が変わってくる
検討の段階は、おおまかに3つあります。
まだ何も決まっていない段階。会社を絞り込む段階。1社に決めて詰める段階。
最初の段階では、幅広く見ることに意味があります。
どんな考え方の会社があるのかを知る作業です。
絞り込む段階では、自分の条件に合う会社の資料だけを深く読みます。
詰める段階では、資料ではなく実際の提案を見ることになります。
だから、段階が進むほど紙の役割は小さくなります。
紙で判断できるのは、最初の2つの段階までです。
僕は最初の段階で8社に頼み、絞り込む段階で3社に深く聞きました。
詰める段階では、紙はほとんど見ませんでした。
そのかわり、実際の図面と数字を見ていました。
この使い分けができると、時間の使い方が変わります。
いつまでも紙を読んでいると、前に進みません。
8社に頼むと、読み切れずに山だけが残ってしまう
これは僕の反省です。
8社は多すぎました。
届いた紙を全部読もうとすると、それだけで週末が2回つぶれます。
しかも、読み終わるころには最初の会社の印象が薄れています。
だから、最初は4社から5社くらいがちょうどいいと思います。
そこから足りなければ、あとで追加すればいいだけです。
一度に頼む必要はありません。
それに、頼んだ会社からは連絡が来ます。
8社ぶんの連絡に対応するのは、思っている以上に負担でした。
4社なら、その負担も半分になります。
数を絞ると、1社あたりに使える時間が増えます。
時間が増えると、質問の数も増えます。
質問の数が、そのまま得られる情報の量になります。
数より深さのほうが、結果的に役に立ちました。
会社案内が届く形と提案書が届く形がある
- 全員に同じものが届く形と条件を反映する形がある
- 条件を反映した紙は自分の家の話として読める
- 入力する項目の数で届くものの性質が見当がつく
- 両方を取り寄せて役割で使い分けることもできる
届くものには、大きく2つの型があります。この違いを知らないと、期待と実際がずれます。
僕は最初、どこに頼んでも同じようなものが届くと思っていました。ところが8社のうち2社からは、僕の条件を反映した紙が入っていたんです。延床と地域と家族の人数を書いた欄があって、そこに合わせた目安が書かれていました。
同じ資料請求という言葉でも、中身が違いました。この章では、その2つの型を整理します。
全員に同じものが届く形と、条件を反映する形がある
ひとつ目は、あらかじめ用意された冊子が届く形です。
会社の紹介、技術の説明、商品の一覧、実例の写真。
誰が頼んでも、同じものが届きます。
だから、印刷も装丁もしっかりしています。
読み物としての完成度は高いです。
ふたつ目は、頼んだ人の条件を反映した紙が届く形です。
延床の希望、地域、家族の人数、予算の枠。
これらを入力すると、その条件に合わせた内容が作られます。
間取りの案や、金額の目安が入ってくることもあります。
後者は、自分の家の話として読めるのが大きな違いです。
前者は、その会社を知るための紙です。
後者は、自分の家を考えるための紙です。
役割が違うので、どちらが良いという話ではありません。
目的に合わせて選びます。
どちらの型かは、頼む前の画面でだいたい分かります。
次の見出しで、その見分け方を書きます。
知っていれば、期待と実際がずれることもありません。
条件を反映した紙は、自分の家の話として読める
条件を入れて作られた紙は、読み方が変わります。
写真を見て「いいな」と思うのではなく、数字を見て「これなら入る」と考えられます。
この違いは大きいです。
雰囲気で選ぶと、あとで金額が合わなくなります。
数字から入ると、最初から現実の中で話が進みます。
僕がもらった2社の紙には、延床30坪での目安が書かれていました。
その数字を自分の予算の枠と並べたら、片方は入って片方は入りませんでした。
その時点で、候補が1つ減りました。
会社案内だけを見ていたら、この判断はできませんでした。
写真はどこもきれいなので、区別がつかないんですよね。
だから、条件を反映した紙を優先して読みました。
読む時間も短くて済みました。
数字は、写真より早く読めます。
ただし、その数字は目安であって確定ではありません。
実際の金額は、敷地を見てもらってから決まります。
目安として使い、確定として扱わない。この線引きだけ守れば十分でした。
入力する項目の数で、届くものの性質が見当がつく
頼むときの入力画面を見れば、だいたい分かります。
名前と住所と連絡先だけなら、用意された冊子が届きます。
延床や家族の人数や予算まで聞かれるなら、条件を反映した紙が来る可能性が高いです。
入力の項目が10個前後あるなら、後者だと考えていいと思います。
項目が多いと面倒に感じますが、そのぶん返ってくるものが具体的になります。
入力に3分かけて、読む時間が1時間短くなるなら、その3分は安いものです。
僕は最初、項目の少ないところから頼んでいました。
面倒だったからです。
ところが届いたものを見て、考えを変えました。
項目の多いところに頼み直したら、届く紙の質がまるで違いました。
だから、面倒がらずに入力します。
入力の内容が、届くものを決めます。
ここは手を抜かないほうがいいところでした。
両方を取り寄せて、役割で使い分けることもできる
どちらか一方に絞る必要はありません。
両方を取り寄せて、役割で使い分けます。
会社を知りたいときは冊子を、金額を考えたいときは条件を反映した紙を見ます。
僕は両方を手元に置いていました。
冊子は、家族に見せるのに向いていました。
写真が多いので、妻や子どもも興味を持ってくれます。
条件を反映した紙は、僕が1人で読む用でした。
数字が中心なので、話し合いの前に自分で整理しておく役割です。
この使い分けをすると、家族との話もスムーズになりました。
いきなり数字を見せると、身構えられます。
写真から入って、そのあと数字に進む。
この順番が、我が家にはちょうどよかったです。
紙にも、それぞれの役割がありました。
頼む前に決める5つの条件
- 希望する延床の数字をおおよそでも決めておく
- 建てる地域を市区町村まで書けるようにしておく
- 敷地を持っているかどうかで前提が大きく変わる
- 予算の枠は上限と下限の両方を書いて持っておく
- いつごろ建てたいかの時期も先に決めておく
入力そのものは数分で終わります。ただ、その前に条件を決めておくかどうかで、返ってくる内容が変わります。
僕は1回目、何も決めずに入力しました。延床の欄で手が止まって、なんとなく35坪と入れたんです。届いた紙は35坪の実例ばかりでした。実際に建てたのは30坪だったので、あの紙は結局あまり使いませんでした。
準備に30分かければ、その後がずっと楽になります。この章では、その5つを並べます。
希望する延床の数字を、おおよそでも決めておく
まず、どのくらいの広さを考えているかです。
正確でなくて構いません。おおよそで十分です。
決め方は単純で、今の住まいの広さを基準にします。
今より広くしたいのか、同じくらいでいいのか、少し減らしたいのかを決めます。
今の家の延床が分からない場合は、間取り図や契約書に書いてあります。
賃貸なら、募集の情報に平方メートルで載っています。
平方メートルを3.3で割ると、おおよその坪数になります。
僕は今の家が34坪だったので、そこから少し減らして30坪と決めました。
子どもが独立したあとを考えると、これくらいが掃除も楽だろうと思いました。
この数字を入れると、届く実例も30坪前後のものになります。
自分の家に近い実例なら、読んだときの実感が違います。
逆に、大きく違う実例は参考になりません。
数字ひとつで、届くものの役立ち方が変わりました。
建てる地域を、市区町村まで書けるようにしておく
次に、どこに建てるかです。
金額は地域によって変わります。職人さんの手間賃も、資材を運ぶ距離も違うからです。
だから、市区町村まで書けると精度が上がります。
都道府県だけだと、県内でも差があるので目安が広くなります。
それから、対応している地域かどうかも分かります。
会社によって、施工できる範囲が決まっています。
範囲の外だと、そもそも頼めません。
入力の段階で分かれば、無駄がありません。
僕は市の名前まで入れました。
8社のうち1社から、対応の範囲外という連絡が来ました。
早い段階で分かったので、そこは候補から外しました。
もし後で分かっていたら、時間を使ってしまうところでした。
地域の情報は、早く伝えるほど無駄が減ります。
敷地がまだ決まっていない場合も、希望の地域は書きます。
その地域の敷地の情報を一緒に送ってくれることがあります。
建物と敷地を同時に考えられると、話が早く進みました。
敷地を持っているかどうかで、前提が大きく変わる
3つ目が、敷地の状況です。
すでに持っているのか、これから探すのかを伝えます。
持っているなら、その広さと形と建ぺい率を伝えます。
探すなら、その旨を伝えます。
探している場合は、敷地の情報も一緒に届くことがあります。
1階建ては、同じ延床でも広い敷地が必要になります。
延床30坪を1階に置くので、地面を30坪覆うことになるからです。
そこに駐車場と庭が加わるので、敷地は60坪から80坪あるとゆとりが出ます。
この条件を伝えておくと、合う敷地の情報が届きます。
僕は建て替えだったので、敷地の広さと形を伝えました。
そのおかげで、届いた実例も似た条件のものが多くなりました。
持っている情報は、出し惜しみしないほうが得です。
出せば出すほど、返ってくるものが具体的になりました。
建ぺい率が分かるなら、それも書いておきます。
1階建ては地面を広く覆うので、この数字が置ける大きさを決めます。
建ぺい率50%の60坪なら、覆えるのは30坪までです。
予算の枠を、上限と下限の両方で持っておく
4つ目が、予算です。
ここを書かない人は多いと思います。僕も最初は空欄にしました。
ところが、書いたほうが返ってくるものが合ってきます。
上限だけでなく、下限も書いておくと親切です。
安ければいいという話ではないと伝わるので、性能を落とした提案が減ります。
僕は2回目から、3,000万円から3,500万円の間と書きました。
幅を持たせたぶん、提案の中身に厚みが出ました。
枠を伝えたくない気持ちは分かります。
ただ、伝えないと合わない紙が届くだけなんですよね。
枠の決め方は、月々払える額から逆算します。
今の家賃を基準にして、そこから借りられる額を出します。
自己資金を足すと、総額の枠が出ます。
この計算に10分もかかりません。
幅を書くときは、100万円単位で構いません。
細かく書く必要はありません。
おおよその帯が伝われば、それで十分でした。
いつごろ建てたいかの時期を、決めておく
5つ目が、時期です。
1年以内なのか、3年後なのか。ここで対応が変わります。
近いなら、具体的な話がすぐ始まります。
まだ先なら、情報だけをゆっくり集める形になります。
時期を伝えておくと、連絡の頻度も合ってきます。
すぐ建てる予定がないのに頻繁に連絡が来ると、負担になります。
逆に、急いでいるのに反応が来ないと困ります。
だから、正直に書いておきます。
僕は最初、2年以内と書きました。
実際に建てたのは2年後だったので、ちょうど合っていました。
会社側も、時期に合わせた対応をしてくれます。
制度を使う予定があるなら、その締め切りも伝えておきます。
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届いた紙は3つの山に分けて読む
- 実例と数字が入っている紙を1つ目の山にする
- 技術と性能の説明を2つ目の山にまとめておく
- 雰囲気をつかむための写真集は3つ目の山にする
- 山ごとに読む時間と場所を分けると進みやすい
届いた紙を、そのまま順に読もうとすると挫折します。量が多すぎるからです。
僕は3週間放置したあと、ある日曜に全部を床に並べました。並べただけで、性質の違いが見えたんです。そこから3つの山に分けたら、読む段取りが決まりました。
分ける作業に15分かかりましたが、その15分で読めるようになりました。この章では、その分け方を書きます。
実例と数字が入っている紙を、1つ目の山にする
いちばん優先して読むのが、この山です。
実例のページに、延床と地域と金額が書かれているもの。
この3つが揃っていれば、自分の家に置き換えられます。
延床が近い実例を探して、その金額を見ます。
地域が違えば、その分の補正を頭に入れます。
都市部の実例なら、地方より高めに出ています。
建てた年も見ておきます。3年前の実例なら、今はもう少し上がっています。
建設物価調査会の建築費指数で前年比プラス5.9%というのは、3年で1割以上動くという意味です。
だから、古い実例には補正が要ります。
僕は付箋を貼りながら、条件の近い実例だけを抜き出しました。
8社ぶんから、12件の実例が残りました。
その12件の金額を1枚の紙に書き出しました。
並べると、帯が見えてきました。
書き出すときは、延床と地域も一緒に書きます。
金額だけを並べても、条件が違えば比べられません。
3つセットで書き出すと、条件の近いものだけを取り出せます。
技術と性能の説明を、2つ目の山にまとめておく
次の山が、技術と性能の資料です。
構造の説明、断熱の仕様、耐震の等級、保証の内容。
これらは、会社を絞り込む段階で読みます。
最初の段階で全部を読むと、専門用語で疲れます。
だから、いったん脇に置いておきます。
絞り込んだ3社について、この山を読み比べます。
読むときは、同じ項目を横に並べます。
断熱の数値、耐震の等級、保証の年数。この3つだけでも十分です。
僕は表計算ソフトに3列作って、この3つを書き写しました。
書き写すと、差がはっきり見えます。
断熱の数値は、3社で0.46、0.55、0.87と並びました。
並べて初めて、幅が見えました。
1社ずつ読んでいたら、この比較はできませんでした。
数値の意味が分からない項目は、飛ばして構いません。
気になったら、あとで聞けばいいだけです。
全部を理解してから進もうとすると、そこで止まります。
雰囲気をつかむための写真集は、3つ目の山にする
3つ目が、写真が中心の資料です。
実例の写真集や、暮らし方を提案する冊子。
数字はほとんど入っていませんが、これはこれで役に立ちます。
家族と一緒に見るのに向いているからです。
写真なら、専門知識がなくても話ができます。
「この感じが好き」「ここは落ち着かない」といった会話が生まれます。
僕は妻と一緒に、この山だけを見る日を作りました。
リビングに広げて、付箋を貼っていく作業です。
2人の付箋が重なった写真が、3枚ありました。
その3枚が、僕たちの好みの方向を表していました。
言葉で説明するより、はるかに早く伝わりました。
あとで設計の打ち合わせのとき、その3枚を持って行きました。
写真1枚のほうが、言葉10個より正確に伝わることがあります。
好みは、家族でずれることもあります。
ずれていること自体が、早く分かるほうがいいです。
設計が進んでから分かると、やり直しになります。
山ごとに読む時間と場所を分けると、進みやすい
3つの山ができたら、読む段取りを決めます。
1つ目の山は、1人で静かなところで読みます。数字を扱うからです。
2つ目の山も、1人で読みます。ただし、絞り込んでからにします。
3つ目の山は、家族と一緒に読みます。
この分け方をすると、それぞれの読み方に集中できます。
混ぜて読むと、数字を見ながら好みの話をすることになります。
そうなると、判断がぶれます。
僕は平日の夜に1つ目、日曜の午後に3つ目を読みました。
2つ目は、3社に絞ってから読みました。
この順番だと、無駄がありません。
読まない紙が出ることを、もったいないと思う必要はありません。
使わない紙は、資源として出せばいいだけです。
全部を読むことが目的ではありません。
連絡の来方は先に希望を書いておく
- 希望する手段と時間帯を書けばその通りに対応される
- やり取りが文字で残ると内容をあとで読み返せる
- 連絡が来る時期はおおむね数日以内が多くなる
- 担当してくれる方の名前を控えておくと後が楽
頼むと、当然ながら連絡が来ます。ここを面倒に感じて、そもそも頼まない方もいると思います。
僕も最初は身構えました。ところが実際にやってみたら、思っていたより静かでした。希望の連絡手段を書いておいたので、そのとおりに対応してもらえたんです。
書くか書かないかで、その後がまるで違いました。この章では、その実務を書きます。
希望する手段と時間帯を書けば、その通りに対応される
入力の欄には、要望を書ける場所があることが多いです。
そこに、希望の連絡手段と時間帯を書いておきます。
「連絡はメールでお願いします」と書けば、メールで来ます。
「平日の19時以降にお願いします」と書けば、その時間に来ます。
仕事中に電話が鳴るのが困る場合は、必ず書いておきます。
僕は2回目から「メールでの連絡を希望します」と書きました。
書いた会社は、全部メールで来ました。
1回目に書かなかったところは、電話が来ました。
この違いは、書いたかどうかだけです。
書けば守ってもらえるので、遠慮せずに書きます。
要望を書くことは、失礼にはあたりません。
むしろ、相手も対応しやすくなります。
お互いにとって、書いておくほうが良い作業でした。
時間帯だけでなく、曜日も書けます。
平日は難しい場合、土日を指定しておきます。
そのほうが、こちらも落ち着いて話せました。
やり取りが文字で残ると、内容を読み返せる
メールでのやり取りには、記録が残るという利点があります。
言われたことを、あとで読み返せます。
電話だと、聞き間違いが起きることもあります。
数字の話は特に、文字で残っているほうが安心です。
僕は日程や金額の話は、必ずメールで確定させるようにしました。
電話で話したあと、内容をメールで送ってもらう形です。
「先ほどの内容をメールでいただけますか?」と頼むだけです。
嫌がられたことは一度もありません。
むしろ、そのほうが相手も確実です。
記録が残ると、あとで食い違いません。
数か月続くやり取りなので、記憶に頼るのは危ういです。
メールの件名に会社名を入れておくと、あとで探しやすくなります。
フォルダを分けておくのもおすすめです。
やり取りは、家族とも共有しておきます。
自分だけが把握している状態だと、判断が偏ります。
共有のフォルダに入れておくと、いつでも見られます。
連絡が来る時期は、おおむね数日以内が多くなる
頼んでから連絡が来るまでの時間は、会社によって違います。
早いところは当日、時間がかかるところで1週間ほどでした。
紙が届くのは、そのあとになります。
だから、頼んでから読めるようになるまで1週間から2週間かかります。
この時間を見込んで、計画を立てます。
急いでいる場合は、その旨を書いておきます。
僕は8社に頼んで、全部そろうまでに12日かかりました。
そろってから読み始めたので、実質は2週間後です。
だから、動き始めは早いほうがいいです。
頼むだけなら数分なので、迷っている段階でも頼めます。
届いた紙を読むかどうかは、あとで決めればいい話です。
読まなかったとしても、失うものはありません。
先に動いておくと、判断したいときに材料がそろっています。
それから、届く時期にも幅があります。
印刷物なので、在庫の状況で前後することがあります。
2週間待っても届かない場合は、一度連絡してみます。
担当してくれる方の名前を、控えておくと後が楽
連絡が来たら、担当の方の名前を控えます。
メールなら署名に書いてあります。
この名前を、会社名と一緒にメモしておきます。
あとで問い合わせるとき、名前が分かっていると話が早いです。
代表の番号にかけて一から説明するのは、お互いに手間です。
僕は表計算ソフトに、会社名と担当者名と連絡先を並べました。
8行の単純な表です。
この表があるおかげで、やり取りが整理されました。
断るときも、この表を見ながら送りました。
それから、対応の印象も1行メモしておきます。
返信が早い、説明が丁寧、質問への答えが具体的。
こういう情報は、あとで会社を選ぶときの材料になります。
紙の中身と同じくらい、やり取りの質も見えてきます。
断るときの伝え方を決めておくと気が楽
- 断る文はあらかじめ1つ用意しておくと迷わない
- 断る理由を細かく説明する必要はまったくない
- 早めに伝えるほうが相手の予定も空いてくる
- お礼を1行添えておくと次に頼みやすくなる
複数社に頼めば、その分だけ断ることになります。ここを気にして、そもそも1社しか頼まない方もいると思います。
僕もそうでした。断るのが苦手なんです。ところが実際にやってみると、あっさりしたものでした。文面を1つ用意しておいたら、10分で8社ぶん送れました。
準備しておけば、負担になりません。この章では、その伝え方を書きます。
断る文はあらかじめ1つ用意しておくと、迷わない
文面は、1つ作っておけば使い回せます。
会社名だけ入れ替えて送ります。
内容は短くて構いません。
資料をもらったお礼と、今回は見送るという結論。この2つです。
丁寧に書こうとすると、かえって書けなくなります。
僕は3行の文面を作りました。
資料のお礼、今回は他社に決めたこと、また機会があればという一言。
これだけです。
作るのに5分かかりました。
そのあとは、コピーして会社名を変えるだけです。
8社ぶんで10分ほどでした。
用意していなかったら、1社ごとに悩んで何日もかかっていたと思います。
準備の効果が大きい作業でした。
文面は、丁寧すぎなくて構いません。
短いほうが、相手も読みやすいです。
長い文章だと、かえって気を遣わせてしまいます。
3行がちょうどよかったです。
文面は、メモアプリに保存しておきます。
次に何かを頼むときにも、同じものが使えます。
1度作れば、以降ずっと使える資産になりました。
理由を細かく説明する必要は、まったくない
断るときに、理由を詳しく書く必要はありません。
「他社に決めました」で十分です。
金額が合わなかった、対応が合わなかった。こういう理由は書かなくて構いません。
書くと、そこから話が続いてしまうこともあります。
もちろん、伝えたい理由があるなら書いてもいいです。
ただ、義務ではありません。
僕は理由を書きませんでした。
8社とも、それ以上は聞いてきませんでした。
返信は「またの機会によろしくお願いします」という1行でした。
比べられることを前提にしている仕事なので、断られることも織り込み済みなのだと思います。
気にしすぎると、連絡できないまま時間が過ぎます。
時間が過ぎるほうが、相手にとっても迷惑です。
だから、短くても早く送るほうがいいです。
返信が来なくても、気にしなくて大丈夫です。
受け取ったという確認だけの場合もあります。
送った時点で、こちらの務めは終わっています。
早めに伝えるほうが、相手の予定も空いてくる
決めたら、その日のうちに送ります。
相手も予定を組んでいるので、早いほうが助かります。
連絡がないまま放置されるのが、いちばん困る形です。
電話だと、相手の都合を気にして先延ばしになりがちです。
メールなら、時間を選ばずに送れます。
僕は日曜の夜に、まとめて送りました。
10分で終わりました。
翌朝には、返信が数通届いていました。
どれも短い返信で、引き止められることはありませんでした。
身構えていたのが、少し馬鹿らしくなりました。
送る時間帯も、気にしなくて大丈夫です。
メールなら、相手は自分の都合で読みます。
夜中に送っても、迷惑にはなりませんでした。
やってみると、たいていのことは想像より簡単です。
手をつけるまでが重いだけでした。
まとめて送ると、心理的な負担も1回で済みます。
1社ずつ日を空けて送ると、そのたびに気が重くなります。
1回で終わらせるほうが、結果的に楽でした。
お礼を1行添えておくと、次に頼みやすくなる
断るときに、ひとこと添えておきます。
「丁寧に対応していただき助かりました」といった一文です。
これを入れておくと、次に何かあったときに頼みやすくなります。
家づくりは、これ1回で終わりではありません。
建てたあとにも、いろいろな場面があります。
そのときに、印象の良い会社があると助かります。
僕が断った1社は、実例の資料がとても分かりやすい会社でした。
その旨をメールに書いたら、丁寧な返信が来ました。
その後も、季節ごとの案内が届いています。
断ったあとも関係が残るのは、悪くないものです。
1行足すだけの話です。
その1行で、印象がまるで変わります。
カタログの写真は縮尺に気をつけて見る
- 載っている実例は延床が大きめのことが多くなる
- 広角のレンズで撮ると実際より広く見えてしまう
- 家具の大きさを目安にすると感覚がつかめる
- 図面のページで畳数を確かめると現実に戻れる
写真は、いちばん心を動かす部分です。ところが、そのまま鵜呑みにすると金額の感覚がずれます。
僕が気に入った実例のリビングは、写真で見るととても広く見えました。ところが図面のページを見たら、24畳と書いてあったんです。僕が考えていたのは18畳でした。6畳ぶんの差は、金額にすると300万円近くになります。
写真と数字をセットで見る。この章では、その見方を書きます。
載っている実例は、延床が大きめのことが多くなる
カタログに載る実例は、見栄えのする家が選ばれます。
だから、延床も大きめのものが多くなります。
40坪台や50坪台の実例が並んでいることもあります。
その写真を見て「こういう家にしたい」と思うのは自然です。
ところが、自分が建てる予定が30坪なら、別のものを見ていることになります。
だから、実例のページでは必ず延床の数字を確かめます。
数字は、写真の隅か次のページに小さく書いてあります。
そこを見てから、写真に戻ります。
僕は付箋に延床の数字を書いて、写真のページに貼りました。
そうすると、めくるたびに数字が目に入ります。
30坪台の実例だけを見るようにしたら、感覚が現実に近づきました。
この一手間で、期待と現実のずれが減りました。
ずれが小さいほど、あとの打ち合わせが楽になります。
載っている実例には、施主の要望が強く反映されています。
だから、そのまま自分に当てはまるとは限りません。
気に入った部分を1つずつ抜き出して伝えるほうが、実現しやすくなります。
広角のレンズで撮ると、実際より広く見えてしまう
建築の写真は、広角のレンズで撮られることがほとんどです。
部屋の隅から撮ると、奥行きが強調されます。
だから、実際より広く見えます。
これは技術の話であって、だますためではありません。
狭い部屋の中で全体を写すには、広角が必要だからです。
ただ、見る側はそれを知っておく必要があります。
写真で「広い」と感じたら、その感覚を1割から2割割り引きます。
そのうえで、図面の畳数を確かめます。
僕は展示場に行ったとき、カタログで見た部屋の実物を見ました。
写真の印象より、少し狭く感じました。
それでも十分に広かったのですが、写真ほどではありませんでした。
この経験があってから、写真の見方が変わりました。
実物を1度見ておくと、写真の補正ができるようになります。
天井の高さも、写真では分かりにくい部分です。
2メートル70センチと2メートル40センチでは、印象がかなり違います。
図面や仕様のページに書いてあるので、そこも確かめます。
家具の大きさを目安にすると、感覚がつかめる
写真の中に、大きさの分かるものを探します。
ダイニングのテーブル、ソファ、キッチンのカウンター。
このあたりは、標準的な寸法があります。
4人がけのテーブルなら、幅は1.5メートルほどです。
その幅を基準にすると、部屋の広さが見当つきます。
テーブルの3倍の幅なら、4.5メートルということになります。
この方法だと、写真からでもおおよその寸法が読めます。
僕はこの見方を覚えてから、写真を見る目が変わりました。
「広い」ではなく「テーブル3つ分」と考えるようになりました。
数字にすると、自分の家と比べられます。
今のリビングにテーブルが何個入るかを測っておくと、基準ができます。
基準があると、写真を見ても振り回されません。
メジャーで1度測っておくだけの作業です。
今の家の写真も、同じ角度で撮っておきます。
カタログの写真と並べると、差が分かります。
この比べ方をすると、期待が現実に近づきました。
図面のページで畳数を確かめると、現実に戻れる
いちばん確実なのは、図面を見ることです。
実例のページの近くに、間取り図が載っていることがあります。
そこに、各部屋の畳数が書かれています。
LDKが24畳なのか18畳なのかで、金額はかなり変わります。
6畳ぶんの差は、坪に直すと3坪です。
坪75万円なら、225万円の差になります。
この計算をしてから写真を見ると、冷静になれます。
僕は気に入った実例の畳数を全部書き出しました。
合計すると、自分の予定より8坪大きい家でした。
そこで、同じ雰囲気を30坪で作れるかを設計の方に相談しました。
天井の高さや窓の取り方で、近い印象は作れると言われました。
面積だけが広さの感覚を決めているわけではないそうです。
住宅生産団体連合会の住宅生産団体連合会のような業界団体の資料や、住宅金融支援機構のフラット35利用者調査を見ると、全国の平均的な広さも分かります。
まとめ:目的をひとつに絞ってから頼む
取り寄せる作業そのものは数分で終わります。ところが、目的を決めずに頼むと、届いた紙を開けないまま時間が過ぎます。会社を知りたいのか、金額の帯を知りたいのか、間取りの参考にしたいのか。ひとつに絞れば、読むページは10分の1に減ります。そのうえで、届いた紙を3つの山に分ける。実例と数字の山、技術と性能の山、写真の山。この分け方をすると、それぞれに合った読み方ができます。
玄関を段ボールで埋めて、3週間開けられなかったときのことを覚えています。妻に「これ、いつ読むの」と言われて、返す言葉がありませんでした。ある日曜に全部を床に並べて、そこでようやく気づいたんです。読めなかったのは量が多かったからではなく、何を知りたいのかを自分で決めていなかったからでした。目的を決めた日から、同じ紙が急に読めるようになりました。紙は変わっていません。変わったのは、こちらの側でした。
まずは、何を知りたいのかを1行書いてみてください。それが決まれば、頼む先も読む場所も自然に決まります。
- 届くものには冊子の型と条件を反映した型がある
- 入力の項目が10個前後なら後者が届きやすい
- 最初に頼むのは4社から5社くらいがちょうどいい
- 頼む前に延床と地域と敷地と予算と時期を決める
- 届いた紙は実例と技術と写真の3つの山に分ける
- 実例は延床と地域と金額が揃っているものを優先する
- 連絡の希望を書けばその手段と時間で来る
- 断る文を1つ用意すれば8社ぶんが10分で済む
- カタログの実例は延床が大きめのことが多い
- 写真を見たら図面の畳数で現実に戻る
カタログではなく、自分の条件で作った間取りプランが無料で届きます。
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費用はかかりません。依頼する会社は自分で選べます。
